さらば、空きスペース。駐車場の未来は「モビリティハブ」にあり!
旅行や出張、あるいは急な用事で駐車場を探した経験は誰にでもあるだろう。しかし、都市部では駐車場不足が深刻化し、地方では空きスペースが目立つなど、駐車場を取り巻く状況は場所によって大きく異なる。そんななか、埼玉県を走るニューシャトル(埼玉新都市交通株式会社)沿線で、駐車場の常識を覆す新たな取り組みが始まろうとしている。
「ちょっと借り」もOK!
進化するニューシャトル沿いの駐車場
「株式会社ハッチ・ワーク」が「埼玉新都市交通」と共同で、月極駐車場のシェアリングサービス「アットパーキングウィークリー」を導入開始したことを発表。これまで同社が管理する駐車場は月極契約がメインだったが、近年、短期利用のニーズの高まりを受け、今回のサービス導入に至ったという。
利用者は、スマートフォンやパソコンから簡単に駐車場を予約でき、最短1日から利用可能。従来の月極契約では難しかった、空いた時間単位での貸し出しが可能となり、利用者はもちろん、駐車場経営者にとってもメリットが大きい。
DXで変わる。駐車場運営の未来
このサービスを支えるのが、ハッチ・ワークが提供する月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」だ。オンライン契約や決済システム、空き状況確認など、駐車場運営に必要な機能がすべて揃っており、業務効率化と収益向上に大きく貢献する。
「アットパーキングクラウド」を導入することで、従来、担当者が行っていた煩雑な業務を自動化でき、人手不足の解消にもつながる。ハッチ・ワークによると、管理業務を最大95%削減できるという試算もあり、その効果は折り紙付きだ。
駐車場がただの「置き場」ではなくなる日
注目すべきは、埼玉新都市交通が掲げる「ファーストワンマイルステーション構想」。これは、高架下を中心に約900台もの月極駐車場を管理するハッチ・ワークだからこそ実現可能な、駐車場の新たな可能性を追求する取り組みだ。
従来の「駐車するだけの場所」という概念を超え、カーシェアリングやフードトラックなど、地域住民のニーズに合わせたサービスを提供する拠点としての活用を目指している。
駐車場不足や空きスペース問題、さらには地域活性化など、多くの課題を解決する可能性を秘めた今回の取り組み。今後の展開に、ますます目が離せない。
『アットパーキングクラウド』