コーヒーの「廃棄豆」を無駄にしたくない。静岡のロースターの願いを叶えたプロダクト
コーヒーの美味しさを追求するが故に生じる代償。静岡県静岡市にあるコーヒーロースター「IFNi ROASTING & CO.」の松葉正和さんは、焙煎後の豆の選り分けにこだわるからこそ出てしまう廃棄コーヒー豆の使い道を探していました。
そして、「何かに利用できない?」と相談した岐阜県土岐市の陶芸家、大江憲一さんとコラボして「カップ&ドリップポット」を作ることに。もともと知り合いだったお二人。いずれは一緒にプロダクトを作りたいという願いを、廃棄されるはずだったコーヒー豆を使って、コーヒーを美味しく楽しむためのプロダクトにすることで体現しました。
廃棄豆を「釉薬」に
表面をツルツルにコーティング
「IFNi ROASTING & CO.」では、焙煎したコーヒー豆10kgのうち、2kgほどが廃棄されてしまうとか。大江さんのアイデアで、廃棄豆を陶器の表面をコーティングする「釉薬(ゆうやく)」として使うことにしました。
気軽に使える
「カップ&ドリップポッド」
「日常で使えるものを作りたい」という大江さんの思いも込められた製品は、気軽(Laidback)に普段使いできるようにと「Laidback ceramics Cup & Coffee」と名付けられました。
コーヒーカップは、浅型と深型の二種類。松葉さんが長年コーヒーを提供してきた経験をもとに考えた、「飲み切りやすい一杯の量」や「持ちやすい形」などを形にしています。そして、二人分の量を淹れることができるドリップポットは、“蒸らし”をする時に誰でも簡単に「点滴」ができるように作られています。また、ドレッシングや醤油入れにも利用できるので便利です。
それぞれ、オフホワイト、コーヒーブラウン、ネイビーカラーの三色が揃っています。
二人はこの商品を手の届きやすい価格で生産するために、現在CAMPFIREでクラウドファンディング中。例えば、ソロカップコースは3100円、ドリップポットコースは8600円(いずれも送料込み)で購入可能です。すでに目標金額は達成されていますが、11月いっぱいまで支援を募っています。