夏休みは毎週コレでもいい。ビール片手に、ショートショート!

少し前までは「長編映画への登竜門」的な存在だと思っていたけど、最近は “あえて作りたい” というクリエイターも多い、ショートフィルム。

ほんの10〜15分ほどの映画体験だけど、けっこうクセになるんです。

この夏休みに、ちょうどいい映画祭が蒲田で開催されるのでぜひチェックしてみてください。週末や祝日に東急プラザ蒲田の屋上「かまたえん」に行くと、全27作品が無料で楽しめます。さすが映画の街、蒲田。

レトロな観覧車と、ビール片手にショートフィルム。

絶対イイじゃん!!!

雰囲気だけでも
きっと最高だけど…

正式なイベント名「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2019 蒲田 次世代監督映画祭」にもあるように、数年後のハリウッド監督作品がいち早くチェックできるという楽しみもあります。

「SSFF & ASIA」はアカデミー賞公認なので、上映作品のいくつかは翌年のアカデミー賞短編部門にノミネートされる可能性も!

週末ごとに3作品がローテーションで上映されるので、一部だけ紹介させてください。とくに気になったのがこの3つ。

 

『ROBIN』

監督:倉田健次

「写真家だった父を知らずに成長した娘。しかし、家にある父の写った写真はたった1枚だけ……」

たった6分ほどの作品ですが、一気に持っていかれました。

父は、どんな写真家だったのか?

今を生きる家族のストーリーに、きっとお酒もすすみます。監督は倉田健次さん。

 

『僕はうまく話せない』

監督:ベンジャミン・クリアリー

頭のなかではスムーズに言葉が出てくるのに、いざ話そうとするとうまく喋れない……。そんな孤独に悩まされるフォントデザイナーにとって、チャットでの恋愛はとても好都合でした。

「会いたい」と言われるまでは——。

 

彼の部屋のインテリアや服装もオシャレで素敵なんですが「外見では分からない」という言葉とともに、クライマックスまで前のめりに観てしまいました。

第88回アカデミー賞の短編実写賞受賞作だそうです。

たった13分ほどの作品でしたが、なんだか優しい気持ちになれました。

『ある日本の絵描き少年』

監督:川尻将由

「将来は漫画家になるんだ〜」

ある男の子の半生を、絵柄の成長を通して観るモキュメンタリー。SSFF & ASIA 2019では、観客投票の「オーディエンスアワード」も受賞した作品です。

 

1歳、13歳、18歳、27歳……。
「うまいね!」「キモっ」「つまんない絵だね」「一瞬だったなぁ〜」

 

20分くらいのショートフィルムですが、小さい頃の夢を思い出しながらまったり味わいたい1本です。

 

あぁ、ぜんぶ観たい

他にも、SSFF & ASIA 2019でジョージ・ルーカスアワード(グランプリ)を受賞し、来年のアカデミー賞候補となる『見下ろすとそこに』や、北村一輝さんが出演する『ロブ』、お笑い芸人のゴリさんが照屋年之監督として出品した『NAGISA』、ページトップの写真にも使わせてもらいましたが、鯨岡弘織監督が日本と中国の国籍をもつ大学生を描いた『メイリンの決めたこと』など、気になる作品がたくさんあります。

 

上映スケジュールのチェックも忘れずに!

→詳しくはコチラから

「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2019 蒲田 次世代監督映画祭」

■会期:2019年8月3日(土)〜9月29日(日)の期間中、毎週土日および祝日 19:00〜21:30
※8月17日(土)〜18(日)は空祭りのため実施なし
※雨天中止

■会場:東急プラザ蒲田 屋上「かまたえん」
■料金:入場無料(※飲食は別途)