地上で「月面を歩いている感覚」が体験できるシューズ

国際的なファッションコンペ「ITS (International Talent Support )」でファイナリストに選出された女性デザイナー「日原 佑花子氏」の出展作品「重力を超えるシューズ」が世界から注目を浴びている。

ITSといえば2002年の設立以来、若き才能を発掘してきた世界的なファッションコンペで、歴代のファイナリストに選ばれた500人以上いるデザイナーの大半は、世界を牽引するファッションブランドの第一線で活躍していたり、自身のブランドを立ち上げていたりと、ファッション業界で存在感を放つ若手デザイナーたちだ。

そんな権威あるコンペでファイナリストに選ばれるという快挙を成し遂げたデザイナー日原氏が考案した「重力を超えるシューズ」は、名前の通り、無重力の歩行を体感できるシューズ。

シューズには4つの円盤状の磁石が内蔵され、反発し合う「同じ極の磁石」が各靴のインソールとアウトソールにそれぞれ埋め込まれている。この4つの磁石の“反発する力”によって、物理的に無重力で歩いているかのような“感覚”が生み出されるのだそう。

「重力を超えるシューズ」を開発した理由として、日原氏は次のように語っている。

「不可能を可能にしたかったんです。子どもの頃に見たピーターパンのように、雲や月の上を歩くのことをずっと夢見ていたので」

今のところ一般発売の予定はないようだが、月まで旅行に行かなくても、地上で「月面を歩いているような感覚」を味わえる日も近いかもしれない。

Top image: © @ykkhhr
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