僕が感動した「FREITAGのCEO」の言葉

ここ1年ぐらい、トラベル用の大きめのバックパックを探している。機能やら素材やら価格やらいろんな検討材料があるなかで、どのブランドのどのバックパックがいいかずっと決めかねてた。

だけど、先日TABI LABOに掲載されたFREITAGのCEO、オリバー・ブルンシュウィラーのインタビューを読んで、FREITAGのラインナップから選ぶことを決めた。流行とかじゃなくて、本当に自分たちのブランドやプロダクトのことを大事に考えて、自信を持って販売している。そんなブランドのスタイルがカッコイイと思ったから。

というわけで、この記事では僕が感動したオリバーの言葉を紹介させてください。

「おそらく、僕たちのバッグはおよそ1/5の値段でも作れる。だけど、地球を大切にしたいから絶対にやらないと決めている」

FREITAGのプロダクトの製作工程のほとんどはスイスでおこなっていて、裁縫の工程はヨーロッパ圏内でおこなっている。製造コストがかかって、バッグが高くなるのは想像に難くない。オリバーもそれは認めていて「コストを抑えたいなら、インドに(材料の幌を)輸送した方が安い」けれど、「輸送するのに、燃料を使うよね。それは地球温暖化や水質汚染につながる可能性がある」と語ってる。

コストよりも未来。

そこに共感したから、僕はFREITAGのバッグが高くても構わない。もちろん、お財布の許す限りだけど。

「この2週間で36のブランドが同じことをやっていることがわかったんだ。いわゆるパクリだね」
「まあ、全然気にならないね。市場を作ったのは、間違いなくFREITAGさ」

自分たちのプロダクトに絶対的な自信があるからこそ、FREITAGは模倣品を気にしていない。それどころかFREITAGと同じように「トラックの幌を使うようになっても構わない。地球に優しいことをするなら文句は言えない」とまでオリバーは断言している。

「彼らがやっているのはただのマーケティングだよ。ニーズがあるから、環境問題を気にするようになった。それは誠実じゃなくて、ただ波に乗っかっているだけ」

昨今、環境問題に取り組むファッションブランドが増えてきたことに対して。単なるディスじゃない。「環境問題に真摯に向き合って、社会を変えて欲しいと願っている」とも。

これをトップが言い切れるのは、FREITAGというブランドが本気で環境問題に向き合っているからだと思う。

「僕たちは本当に市場分析を信用していない」
「誰かに何かを聞いてプロダクトを作らないし、自分たちの作りたいプロダクトを作ると決めている」

意訳すると「FREITAGはトレンドに迎合したりしない」ってことだと僕は受け取った。これが売れてるから作ろう!とかそういうことじゃなくて、もっと先を見据えてる。そうじゃなかったら、使い古したトラックの幌を使ってバッグを作ろうなんて思わないんじゃないかな。

「失敗はいいこと。僕たちは失敗することをむしろ歓迎している。何も失敗したことがない人やブランドは学べる機会があるのかな?」

自分もそうありたい!

オマケ

僕がオリバーのインタビューに感動してこの記事を作ったのと同じように、取材に同行したカメラマンが感動して(勝手に)FREITAGのビデオを作った。ちょっと手ブレがあったりもするんだけど、なかなかいい出来なので公開!

Top image: © 2019 NEW STANDARD

関連する記事

アップサイクルのパイオニア「FREITAG」のCEOであるOliver Brunschwilerにインタビュー。
「FREITAG」の創業者マーカス・フライターグにインタビュー。彼が振り返る過去の自分とは? トラックの幌を再利用することにした理由とは?
「FREITAG」の創業者マーカス・フライターグにインタビュー。彼が思い描く「2050年の未来」とは?
4月23日、「FREITAG」が「バーチャル工房」をオープン。チューリッヒのショップ「FREITAG Sweat-Yourself-Shop」とビデオチャ...
充電せずにマスクを除菌してくれるマスクケースとマスクのセット「iLe INSTマスク」が「Makuake」に登場。
「FREITAG」がオーナー同士によるバッグの交換を促進するためのプラットフォーム「S.W.A.P.(Shopping Without Any Payme...
「FREITAG(フライターグ)」の新しいショップでは、新作ショッパーを自ら手作りできる。自分好みを選びたい——そんな顧客の要望に応じた「SWEAT-YO...
12月20日、京都に「FREITAGストア」がオープンする。場所は錦市場のすぐ近くである中京区。
「FREITAG」が11月14日に発売した新作は、無駄に大きいトートバッグと小さなサコッシュがセットになった「F729 EXTRA+LARGE」だ。
スイス発のバッグブランド「FREITAG」が、サイクリストに向けたキャンペーン「#ridewithfreitag」を開始した。10月31日まで最大で2週間...
「ZARA」は5月12日に、ヨーロッパ、アメリカ、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、5月13日に日本、中国でメイクアップコレクション「ZARA BE...
〈FREITAG〉の新作「ZIPPELIN」は、意外にも初の海外旅行向けのバッグ。言うまでもなく、トラックの幌をリユースしているのですべて1点物です。
1月16日から、スイスのバッグブランド「FREITAG」が新作となる「F660 JIMMY」の販売を開始した。
この記事では、アップサイクルの意味と事例を紹介していきます。リサイクルと非常に似た言葉なのですが、その違いを知ればアップサイクルの魅力にきづけるはずです。
身近にある物への愛から始まったアップサイクル。カラフルなアイシャドウの水彩絵の具にするプロジェクトを紹介します。
トラックのタープ(幌)で作られたFREITAGの「F52 MIAMI VICE」。よくある紙の買い物袋に着想を得た、定番モデルのショッピングバッグです。
渋谷「100BANCH」の入口を彩ったアートの懸垂幕がアップサイクルにより数量限定の「トトートバッグ」に転生し、渋谷区のふるさと納税返礼品として販売。
言うまでもなく、メインの素材はトラックの幌を再利用。すべて1点物。
トラックの幌を再利用してつくる、スタイリッシュなメッセンジャーバッグで日本でもおなじみの「FREITAG(フライターグ)」。そのトラベルバッグを無料貸し出...
2021年2月2日に米「Amazon」が発表したのは、過去最高益を更新したという決算報告と、敏腕経営者として名高いCEOの退任という驚きのニュースだった。
〈FREITAG(フライターグ)〉の新作は、バッグを作る際に余った素材を用いた小物類。その中でも、“日常でめちゃくちゃ使える!”と思ったのが、「F533 ...
自転車を縦にして飾れるサイクルスタンド、「Vertik」の紹介です。
「アーバンリサーチ」は、使われなくなったハンガーをシューホーンや新たなハンガーとして再生するアップサイクルプロジェクト「Re:hanger」を開始。
10月の「楽天ファッション・ウィーク東京」を結構楽しんで、考えたことを書きます。
アップサイクルとハンドメイドをコンセプトに掲げるレーベル「BEAMS COUTURE」と「Ziploc」のコラボレーションアイテムが絶賛発売中。
2002年にファッションレーベル「Daydream Nation」を立ち上げ、香港を拠点に活動するKay Wongさん。今では洋服を作るのをやめて、こんな...
衣料品の残布・残糸問題に着目したアップサイクルのブランド「RYE TENDER(ライテンダー)」が今シーズンよりデビュー。12月10日(木)まで、東京・代...
廃棄食品を再利用して、新たな食べ物にする。3Dプリンターを使って、食べ物を作る。どちらもすでに注目されている取り組みですが、この2つを組み合わせた企業がオ...
「PET lamp project」は、日常生活から出るペットボトルのゴミ問題を解決するために、1人のデザイナーがはじめたプロジェクトです。過去には、日本...
北欧を中心に洋服を販売しているWEBサイト「Carlings」が、「Neo-Ex」というファッションブランドを立ち上げました。実際に洋服を買うことはできな...