クルマの端材を、新たな「サステナファッションの選択肢」へ
技術の発展とともに革新の進む、ファッションのサステナ化。
デザイナーズブランドにファストファッション、ハイファッションまでさまざまな選択肢が増えきているが、こんな取り組みがあるのをご存知だろうか?
自動車事業のみならず、多角的な経営を行う韓国「ヒョンデ」によるファッションコレクション。じつは、年に一度「Re:Style」というコレクションを発表しているのだ。
自動車の製造過程で排出された規格外品をアップサイクルしたアイテムのコレクションで、3回目となる「Re:Style 2021」では12体のルックが登場。
同コレクションは、パリの「L'Eclaireur」と韓国の「Boontheshop」という2つのセレクトショップとのコラボにより実現し、ヒョンデが提唱する「エコな製造」を、パリとソウルの美学を融合させ作り上げられたもの。
素材となっているのはエアバッグやシートベルトといった車のウェアラブルパーツで、バイオプラスチックやリサイクル繊維などと混ぜ合わせて「Hyundai IONIQ 5」と呼ばれるヒョンデのオリジナル素材へと生まれ変わっている。
肝心のアイテムは、トラックジャケットやスウェット、ジップアップパーカーといったストリートライクなテイスト。
韓国らしいテック感と、“車素材”ならではの質感や色味がアイコニックで魅力的。ちなみに、写真に写っているのは少女時代のサニー。
「大量消費」という共通の課題で出会った、ファッションとクルマという意外な組み合わせ。類を見ないバックグラウンドを持つアイテムたちは、日常に新鮮な刺激を持ち込んでくれそうだ。
サステイナブルなファッションの選択肢はさまざまだが、この「Re:Style」はその中でも新しい魅力と言える。
今期の販売は終了してしまったものの、来年以降もコレクションの発表が期待できそう。選択肢の一つとして、ぜひ注目してみて。
コレクションの詳細はコチラから。