ペナン州政府「人工島造成計画」を世界中から公募
マレーシア有数のビーチリゾート「ペナン島」で、今、大規模な建築プロジェクトが計画されている。
ペナン州政府が将来的に発展するための重要な戦略的イニシアチブと捉える「Penang2030」の肝入り事業として、島南部の沖合に3つの人工島を造成予定。
総面積、およそ1800ヘクタール。
わかりにくいので東京ドームで例えると、およそ385個分(思ったより小さい?)。新たに加わる埋立地は、歯止めの効かない人口増加への対策でもある一方、テクノロジー企業を世界中から誘致したり、スマートシティとして持続可能な都市開発と、気候変動への対策も計画に盛り込まれている。
州政府は2021年の着工に向け、マスタープラン(基本計画)を手がける建築家やプランナーを世界中から募集。応募は11月25日で締め切られ、2020年4月までに5人のファイナリストを選出。最終的にリードマスタープランデザイナーが決まる。
近年、世界遺産に登録されたジョージ・タウンをはじめ、高級ホテルが立ち並ぶビーチリゾートの島北部とは対照的に、穏やかな南部はペナン国際空港や、東南アジア最長を誇る第2大橋といった交通の玄関口。けれど、北部アクセスへの通過点に過ぎなかった。
このプロジェクトで将来的に観光はどう変わるのか。ペナンの行く末に世界が注目している。
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