「すべての少女にナプキンを」ソウル市議会の決断

11月29日、韓国・ソウルの市議会の行政自治委員会は、ソウルに住む10代のすべての少女に生理用ナプキンを無償で支給することを盛り込んだ条例を可決した。

ソウル市では現在、貧困家庭の10代の少女に対し、行政が生理用ナプキンを支給しているが、今回可決された条例により、家庭の経済状況に関わらず、市内の32万5000人に配られる見通しだ。

背景には、「生理の貧困」と呼ばれる韓国の社会問題がある。生理用ナプキンの価格高騰により、少女たちがトイレットペーパーや靴の中敷きをナプキン代わりにしている事態が発生しており、深刻な問題になっているのだとか。

今回の条例案は、12月20日に本会議で採決される。発議した市議はこの条例を「社会が子どもたちの生理の問題と向き合うきっかけにしたい」という趣旨の発言をしている。

この条例が韓国社会をどのように変えるか注目したい。

Reference: GLOBAL CITIZEN
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