不調な時だけじゃない。フェスやイベントを最高に楽しむためにも「漢方」は使える!
「若い」といえど、私たちはみんな多かれ少なかれ、「不調」を抱えながら生きているはず。それが、病名がつかないくらいのなんとなくであればあるほど、ほったらかしになったり、相談しても誰もベストな解決法をくれなかったり。
ミレニアルズのそのお悩み、もしかしたら「漢方」が救えるかもしれません。体の不調だけでなく、うっすら気づいているのに知らんふりしている「心」の不調だって、もしかしたら……。
第六回目のお悩みは、「フェスやイベントを最高に楽しむには?」。
アドバイザーは、世代を越え、漢方を広めている神奈川県鎌倉市大船の「杉本薬局」三代目、杉本格朗さん。
でも、誰かに効いた漢方が、万人に効くとは言えません。大前提として、人によって「どんな漢方が合うか」は違うから、まずは漢方薬局などで相談するのがベター。その前提の上で、「こんな解決策の一例もあるよ」といったような形で紹介したいと思います。
「フェスやイベントを
最高に楽しみたい!」
おすすめ漢方は?
「体調が悪い時に飲む」ということ以外の漢方の使い方として、「日常の楽しいシーン」での活用法もあると伺いました。ちなみに、楽しみにしているフェスやイベントなどを、200%楽しむためにおすすめの漢方なんてものが、あるのでしょうか……?
この使い方を知っておくと
「旅行」の時にも役立ちますよ
【杉本さんのおすすめ】
200%となるとプレッシャーを感じますが、フェスやイベントと言うと、お酒を飲んだり踊ったり、キャンプしたり、暑かったり、寒かったりと、いろいろな状況が考えられます。これは、旅行に行く時も似ているので、覚えておくといいかもしれません。お酒にまつわるお悩みに関しては、飲みすぎの記事で触れたので、そちらを参考にしてみてください。
フェスやイベントでは、踊ったり、歩き回ったり、体力を結構使います。夏場の野外では汗をかくケースも多いと思います。体力を回復させるには、「補中益気湯」や「十全大補湯」を飲むといいと思いますし、汗をかいて体が消耗した時に飲める漢方薬には「生脈散」があります。夏場の暑い日は熱中症の危険もあるので、体に熱がこもらないように「牛黄」の配合された漢方薬を持っておくと安心です。「牛黄」は疲労や肝臓のケアにもいいので、とても便利ですよ。
また、風が強かったり、冷え込むような場所では、「桂枝湯」や「葛根湯」を持っていき、ぞくっとしたら飲むようにすると、風邪を引かずにすみます。
フェスやイベントは遊びの場ですし、漢方薬と言わずとも、「チャイ」で体を温めたり、「ラム」や「ウォッカ」などのお酒に、生姜、シナモン、朝鮮人参などを漬けて、自前の薬膳酒を持っていくのもいいと思います。