私が「Instagram」を使う理由

Lindsay Arakawa(荒川リンジー)
ハワイ出身の荒川リンジーです。以前はNYCに住んでRefinery29でSNSストラテジストとして働いてました。現在は東京に住み、SNSストラテジストとして働き、またアーティストとして創作活動をしています。犬が大好き。最近覚えた日本語は『ほんやくこんにゃく』。Instagram:@blindsaay

初めてInstagramのアカウントを作ったのは2010年のこと。

写真アルバムとして使っていたFacebookに飽き始めていた私と友達は、加工して投稿するInstagramへ移行した。

アメリカでInstagramはどんどん人気になり、オシャレな食事、旅行、日常のことやライフスタイルにまつわる写真をあげるための”場所”になった。

日常の中でいわゆる “インスタ映え”、キラキラした瞬間をより意識するようになった一方、インスタの中の私たちの生活は洗練されすぎていて、ちょっぴり不自然だなとも感じていた。

2015年のはじめに、Instagramの捉え方が変化し始めた。

相変わらず”映え”な写真ばかりで不自然であることに変わりはないけど、私の同僚や私がフォローしていた人たちは、Instagramというプラットフォームに違う目的を見出していた。

個人が抱えている不安、容姿へのポジティブな考えやメンタルヘルスの大切さといった、親近感や共感が生まれる、非常にパーソナルなトピックスや体験談の投稿が増えた。

お洒落なアボカドトーストの写真から、より意味や深さを感じるストーリーを持つものへ。Instagramは私たちにとって互いに励ましあったり、支え合うコミュニティのような場所に変わっていき、@subliming.jpg@werenotreallystrangers のようなアカウントが注目され始めた。

ある日、私はパリ旅行の古い写真の上に、私が感じたことを書き留めた。

すると、「エモい」「私がいま欲しかった言葉」などと投稿にコメントが来るようになった。私は思った。

「私が感じていること、そしてそこから出てくる言葉が、私の、そして誰かの支えになっている」

以下は私が実際に投稿した内容の中でも特に気に入っているもの。

みんなが共感できるものがあるかも!

“Don’t let your fears of hypothetical outcomes allow you to abandon your dreams.”

未来を恐れてたら、夢なんて叶わないぞ!

© Lindsay Arakawa

Your purpose in life is to find your purpose and to give your whole heart and soul to it.

(人生の目的は、自分の目的を見つけること。
それには人生のすべてをかけることだ。)

© Lindsay Arakawa

“The challenge is to live freely, as though we will live forever, and yet gratefully, as though life could end at any time.” (Source: Headspace)

自由に生きよう、終わりのない人生を。

突然人生が終わりをつげても悔いのないように1日1日を大切に生きよう。)

© Lindsay Arakawa

“If nothing else, some people teach you how not to be.”(Source:@mantramagazine)

(他人のふり見て、我が振り直せ。)

© Lindsay Arakawa

“Trying something new is always a little scary.”

(挑戦には、恐怖がつきものだ。)

© Lindsay Arakawa

他人の投稿を眺めているときも、投稿をしているときも、Instagramは私の心の「小さな避難所」のように感じている。

私は、視覚と言葉を通して、Instagramを私の感情の出口として使うことで心がラクになった。クリエイティブな手法で日々の感情を処理することができるだけでなく、それが誰かの心の支えになったことも。

だから私は、今でもInstagramを使っている。

Top image: © Lindsay Arakawa
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。