インフルエンサーのSNSでのフィルター使用を一部禁止【イギリス】

「ASA(英国広告基準局)」は、製品の効果などについてSNSに写真や動画をアップする際の加工フィルター使用を制限することを決定した。

ことの発端は、イギリスのインフルエンサー2人による、日焼け用ローションの効果を誇張するような投稿だ。ブランドもInstagramのストーリーズで拡散したのだが、それらの投稿にはフィルターがかけられていた。

ASAは「消費者を誤解させる可能性が高い」と判断し、今後、ブランドやインフルエンサー、著名人による「製品が本来発揮する効果を誤解を招くほど誇張」したフィルターの使用を禁止した。

違反した場合、広告は削除され、再び表示することはできなくなる。また、その結果、ブランドやインフルエンサーの信頼評判を損なう可能性もあるとしている。

最近では、過度なフィルターにより、画一的な美しさを強要するのをやめようという「#FILTERDROP(フィルターを外そう)」が盛り上がりをみせている。

この運動の発起人であり、自身も定期的にありのままの顔写真を投稿する、メイクアップアーティストでモデルのSasha Pallari氏は、今回の規制について「SNSユーザーに与える悪影響がようやく真剣に受け止められた」とコメントしている。

インフルエンサーはモデルよりも比較的消費者に近い存在。誇張した宣伝は、彼らの存在自体も危うくしてしまうのかもしれない。

© ASA/Twitter
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