気仙沼発。廃棄されたメカジキを使った「土に還るデニム」
有名ブランドがサステイナブルなアイテムを続々とリリースする昨今のファッションシーン。2014年の宮城県気仙沼市で、すでにこのようなデニムが誕生していたことをご存知だろうか。
メカジキデニム——。そう、魚のメカジキだ。
気仙沼港は、メカジキの水揚げ量が日本一。国内有数の豊かな水産資源を活かすべく、地元ブランドの「OIKAWA DENIM」が開発した。
OIKAWA DENIMが注目したのは、使い道がなく廃棄されてしまう、メカジキの角(吻)を構成する繊維。それを紡績の段階で高品質のエジプト産オーガニックコットンとミックスさせることで、素材の約40%がメカジキの角が原料となった、世界初の画期的なデニムを作り上げた。
さらに、デニムに必要不可欠な金属リベットやボタンは使用せず、綿糸によるバータックや天然素材の本ナットボタンを採用するなど、すべてが土に還る素材にこだわっている。
モデルはストレートとスリムフィットの2タイプ。2万5300円(税込)で、購入はこちらから。
なお、オイカワデニムは、世界的なジーンズブランドの復刻モデルを手掛けるなど、技術力の高さに定評のあるブランドだ。震災後の未来を見据えて挑戦し、試行錯誤の末に完成させたメカジキデニムには、同ブランドのクリエイティブな精神が遺憾なく発揮されているといえるだろう。
©気仙沼メカジキブランド化推進委員会
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