21世紀最も重要なデザイナーが伝える「廃棄デニムアート」による二面性

デニムブランド「G-Star RAW」が、 21世紀の最も重要なデザイナーのひとりとされるアーティストであるマーティン・バースとコラボレーション。

廃棄デニムを使った刺激的なデザインとアート作品を発表した。

作品が披露されたのは、今月イタリア・ミラノで開催された世界最大規模のデザインの祭典「Milano Design Week（ミラノデザインウィーク）」の同ブランド展示スペースだ。

「More or Less」と題されたスペースには、ジーンズを象った3つのキャビネットと、長さ15mのプライベートジェットが登場している。これらすべては、リサイクルされた「G-Star RAW」のジーンズによってつくられた。

現代の最も根本的な難題を探求し、「多くを求める欲望と、少なくしたいというニーズ」という対立と二面性を表現した作品になっている。

今回の作品についての「G-Star RAW」はリリースのなかで、「私たちは人や地球に与える影響を減らせるよう努力を続けていますが、同時に自分たちが消費を促していることに気づくのです」と語っている。

デニムブランドとしてビジネスを展開する立場からその考えをもとに、「廃棄デニムでなにを作れるか、廃棄物を意味のある存在に変えられないか」を今回の作品でフォーカス。リサイクルの新たな創造の可能性を示すとともに、多くを求める欲望がはらむ二面性についての議論や考察を促している。