食べ物の「ブサイクなところ」を生かしたフードアート

今まで、美しく加工された食材を使うフードアートは山ほど見てきた。だけど、Danling Xiaoさんの作品は、変色していたり、イビツだったり。

彼女が作り出す風景や動物たちは、素材として使う野菜や果物がマッチしていて、妙にしっくりくる。

この世界観を
たっぷり味わおう

ブロッコリーのトンネルに向かって発進!

「メ〜メ〜」と、カリフラワーの羊はフンまで再現。

テクテクテクテク。「こんにちは〜!」って挨拶してくれそう。

バナナの香りが漂う手紙には、何が書いてあるんだろう?

洋梨のドレス。誰かのお気に入りなのか、着古された感じが出てる。

キノコの中に化け物が!

レモンのお風呂に浮くアヒルの顔がイイ!

ぐるぐる〜っと、とぐろを巻くヘビ。

いかにもヤバそうなジャガイモは、ラクダに乗った旅人のいる砂漠に。

普段その素材を見ても、写真のようなモノには見えない。だけど、Danlingさんの手にかかると不思議と「あ~!わかるわかる」と、納得する姿に変身してしまう。

本来なら、作品に使われている食べ物は全て捨てられてしまうもの。現在、世界中で生産されている3分の1の食料は品質や味に問題がなくても廃棄されていることについて、彼女はこう語る。

「多くの人は自然のままの野菜や果物の姿を忘れている。そんな人々に、私は何気ないものが持つ隠された美しさを伝えたい」

この言葉を聞いた後にもう一度見てみると、少し感じ方が変わりませんか?

Licensed material used with permission by Danling Xiao
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。