ブサイク野菜を届ける企業がオリジナルの絵文字で伝えたかったこと

産直野菜のデリバリーサービス企業が、キュートな野菜の絵文字を制作しました。普通に考えれば「何のため?」となるところ。けれど、彼らの絵文字に込められた意味をていねいに紐解いていくと、いまアメリカが抱えている農作物の流通網の縮図が見えてきます。

では、まずはその絵文字から見ていきましょう。

絵文字にして伝えたい
ブサイク野菜の現状

0e57749c38dedd989122729174ec37ff14cef123

これらのキュートなイラストは、アメリカのスタートアップ「Hungry Harvest」が制作したemoji(絵文字)です。ジャガイモで表現した「ハート」、イチゴを人の手に見立てて「いいね」のサインをつくったり。

一見すれば、“らしく”デザインされているといった印象を受けるのでは。ですがこれ野菜をディフォルメしたワケではなく、畑から収穫された本物の野菜のかたちそのものを表現したもの。

イチゴも

ジャガイモも

B88699db2fa5fafaa6d47e4d43ef20f5a63b687b

ニンジンだってこのとおり

3e6a8095cba38c0cd129c7688b888f9e726ac0de

さて、ブサイク野菜たちを絵文字にしたHungry Harvestですが、実のところデザイン会社ではないんです。彼らのビジネスは、こうした規格外の野菜やくだものを農家から直接買い付け、ブサイク野菜の産直詰め合わせセットを宅配・販売すること。

絵文字は規格外として市場に出回らない農産物の存在と、それが捨てられている現実を、広く若者層に知ってもらうためのアピール戦略のひとつだったそう。

毎年、農作物の約20%が
出荷されぬままゴミとなる

毎年、場から収穫される野菜やくだもののうち、5個に1つは市場に出荷されずにゴミとなって捨てられるもの。こうアメリカの食品ロスの現状を訴えるHungry Harvest。それも、ただ見た目が不恰好という理由だけで。

一般的な流通網に乗せて市場へ出す以上、サイズや形状、状態に厳密な規格が設けられているのは日本もアメリカも変わりません。農家がこうしたブサイク野菜を省いた結果、前述の数字になるんだとか。

必要とする人たちの元へ
産直の規格外野菜をデリバリー

Cddb69b0e17157b57b33ccfc47448734a03617c2

上の写真は、週に1回15ドル(約1,500円)で定期配送される、規格外野菜の詰め合わせセット。収穫中にできたキズがある、カタチがいびつ、色がくすんでいる…などなど。市場の半分ほどの価格でこの種類。

少しくらい不恰好でも、それが味に影響を与えることはほとんどありません。要するに気持ちの問題ひとつでしょう。

ちなみにHungry Harvestは、これまでにのべ453トン以上の規格外農産物を、農場から一般消費者へと届けてきました。そしてもうひとつ、同社の命題のために136トンを寄付してきたのです。それが、アメリカ人のおよそ6人に1人が食べ物にありつけず苦しんでいる、という現実。

ムダに捨てざるを得ない人たちがいる一方で、食べ物に瀕している人たちもいる。ふたつの問題を同一線状でとらえ、宅配ビジネスでソリューションを考えた彼らのビジネスモデルに、いまエココンシャスな人ばかりか、多くのアメリカ人たちが賛同をはじめたようですよ。

Licensed material used with permission by Hungry Harvest
毎年、世界中でおよそ300億トンもの野菜や果物が廃棄処分されています。このなかには商品として店頭に出荷できない、見栄えが悪くいびつな形をした、いわゆる規格...
産地直送野菜──。収穫したての鮮度をいかに保ちながら、それを商品として売り場に陳列するか?これは、ブラジル大手スーパーチェーン店の企業努力を紹介した動画で...
あんなに小さいのに、こんなに「よくできていた」んだね。
2018年6月23日(土)から、アップリンク渋谷、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー。
慈悲深きマリアを象ったフラワーポット。
あんなに小さいのに、こんなに「よくできていた」んだね。
骨の髄まで料理にしてしまうほど、あらゆる料理法が確立されている中国。ところが、急速な経済成長による外食産業の発展とともに、お客の食べ残しや、余分に仕入れた...
あんなに小さいのに、こんなに「よくできていた」んだね。
あんなに小さいのに、こんなに「よくできていた」んだね。
「人の絵文字の肌の色が一色なのはおかしい!」との声に、ついにAppleが応えました。開発者向けに配布が始まったiOS 8.3 beta2では、従来の絵文字...
7月12日(木)から3夜連続で、360°体験型の即興セッションを開催。
採れたての野菜を自由に食べられる、そんな理想的な暮らしを「everblume」は叶えてくれるかもしれません。見た目は冷蔵庫。ですが、作物を育てられる環境を...
「#WorldEmojiDay(世界絵文字デー) 」の7月17日、それぞれの国がどの絵文字を一番使っているのか、Twitterより発表されました。けっこう...
料理の手順でおっくうなのが、野菜の皮むきだっていう人、意外に多いんですよね。では、このむき方ならどうでしょう。そもそも包丁を使わないって、驚きでしょ?
ただ「食べ物」ととらえるのではなく、少し見方を変えてみれば、鮮やかに色をつける野菜たちの美しさに少し気づくことができる。
あんなに小さいのに、こんなに「よくできていた」んだね。
あんなに小さいのに、こんなに「よくできていた」んだね。
大会3日目のフランス対オーストラリアは歴史的な試合になった。
有機、無農薬、オーガニック…いづれも後ろにつく語句は野菜や栽培など、食と深く関わるものばかり。カラダに良いというイメージはあるはずです。では、それらの違い...
新しい建物をデザインする時、「その地域に密着するようなものにできないか」と考えたオランダの建築デザイナーチーム。そして出てきた案が、まさかの「絵文字」でし...
地球温暖化や気候変動、公害などの環境問題を漫画で伝える少年がいる。ブルックリン出身のJaden君だ。主人公として作品中にも登場。他にも彼の友人がキャラクタ...
緑色ではなく、ピーマン。黄色ではなく、とうもろこし。ちょっと変わったカラー表記のクレヨンが話題です!楽しめるのは“誰も知らなかった色”その正体は、mizu...
みなさん、どうやって野菜を切っていますか?まな板に乗せて、流れ作業のように包丁をザクッザクッ。その切り方、ちょっと待って!
岡山にある「フヌイユ農園」。草野友希さんという女性が、お豆を中心に季節の野菜を一人で育てています。収穫されたばかりの野菜は、食卓に並んでいるときとは違った...