GPSアート!サイクリスト達が作った「ヤギ」ルート
目的地に向かったり、きれいな景色を横目で見ながら走ったりするだけが「サイクリング」の楽しみ方ではありません。
オーストラリアのパースを拠点とするサイクリングチームは、GPSで走ったコースを記録できる「Strava」という無料アプリを使って地図上に絵を描き、世界中のサイクリストの心を掴みました。
そのモチーフは、ヤギ。
「ヤギ、描きやすかったから」
パースは自転車専用のレーンが充実していたり、専用の信号機があったりと、サイクリストのための環境が整っています。また、自転車を持ったまま電車に乗ることができたり、駅の前にはバイクシェルターという鍵付きの自転車保管場所もあります。
レンタルサイクルが充実しているので、旅行者も気軽にサイクリングを楽しむことができる街、それがパース。
チームメンバーのベン・ジョーンズさんによると、パースに集う多くのサイクリストたちとは“ちょっと違う面白いこと”をしたかったのだとか。
「サイクリストたちは、川や丘などサイクリングにふさわしいルートを走っているけど、僕らはちょっと違うことに挑戦したほうが面白いと思ったのさ。ヤギは形も特徴的だし、描きやすかったんだ(笑)」
かわいい見た目と裏腹に
全行程200km以上!
「僕たちはまず、サイクリストに人気のあるパース郊外の町、リーダービルをヤギのヒゲの部分に決めてスタートしたんだ、そこから北上していってオズボーン・パークは頭、ノランダのあたりは目、角はミラブーカにしようっていう感じでルートを決めていったんだよ」
こうして決まった、ヤギを描くためのルートは総距離202km。8時間もかかった大作になったそうです。でも、パースの道は平らなので、丘越えなどはないそう。
「僕らはただ、休日を楽しく過ごしただけだよ」
と、ジョーンズさん。このコースはオンラインで公開されているので、誰でも同じようにヤギを描いて走れますよ。
次は、なに描く?
「次は、クアッカワラビーやフクロアリクイとか、西オーストラリアの象徴的な動物を描いてみようかと思ってるよ」
でも、次回作にはまだ少し時間がかかりそうです。
なぜなら、ジョーンズさんの奥さんは妊娠中。今回は出産を前に、何か楽しいことをやっておきたかったという想いもあったのだそう。