「NIKE」が「正確に飛ぶサッカーボール」を開発
「NIKE」がサッカーボールの空力学に革新をもたらす——。
サッカーボールは、さまざまな空力学的パラメータの影響で飛空中に予測不可能な動きをみせる。たとえば、表面が完全に滑らかなボールは、空気の影響を受けて大きく揺れ、しばしば方向を変えがち。
そのため、ロングボールが意図しない方向に飛んだり、優れたカウンターのはずが失敗に終わったり、シュートが外れたりという結果も生まれてしまう。一方、無回転(ブレ球)シュートが武器となる場合も多々あり、予測不可能なボールの動きが見る者を興奮させる要素のひとつであることにも言及しておく。
さて、このたびの新作「NIKE FLIGHT」は、その革新的なデザインによって一貫性に欠ける空力学的性質の問題に取り組んでいる。
空力学性能を高め、ゴルフボールのディンプルと同じような機能を果たすデザインをボールの表面に成形する特許技術「エアロスカルプトテクノロジー」によって、同社の旧モデルよりも30%正確な飛空を可能にするという。ボールの表面を捉える力を生み出すのではなく、ボールの周りを力が動くようにした設計らしい。
最終形のプロダクトができるまでには、800名以上のプロ選手たちがフィールドでテスト使用。グローバルエクイップメントのシニアディレクター、キーラン・ロナン氏はこのように手応えを口にする。
「我々のイノベーションラボでは、ほとんどのアスリートが認知できないであろう微細な機能性の違いも検知することができます。このプロダクトは科学に基づいて生み出されたものなのです」
購入はNIKE.COMおよび一部の専門店にて。価格は1万7600円(税込)。
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