女子サッカー界が抱える困難を伝えるため、「四角いサッカーボール」が制作される
スペインの優勝で閉幕となった、FIFA女子ワールドカップ2023。じつは、この大会に向けて四角いサッカーボールが制作されていたのをご存知だろうか?
©2023 Oliver and Willem
これ、Oliver BinnianとWillem Slegersの2人が考案した、立方体のサッカーボール。「UNPLAYABALL(プレーできないボール)」と名付けられている通り、これではドリブルもシュートもできない。
そんな四角いボールは、女子サッカー選手たちが置かれている環境を伝えているらしい。
というのも、女子サッカー界は金銭面や練習施設のクオリティなどで多くの困難を抱えており、サッカーが思うようにできない状況にあるんだそう。
©2023 Oliver and Willem
なお、OliverとWillemの公式サイトには、以下のようなコメントが掲載されている。
女子サッカーは、偏見や男女間の賃金格差、メディア報道の少なさ、練習施設の乏しさ……など、対処されるべき課題をたくさん抱えている。これでは、まるで四角いボールでプレーしているようなものだ。
女子サッカー史上最高選手と称されるマルタや澤穂希も、メッシもロナウドでも扱えないであろう「UNPLAYABALL」。
四角いボールを丸くするには、グラウンド外での取り組みが必要だ。
Reference: UNPLAYABALL
Top image: © 2023 Oliver and Willem