テレビマンたちの「夢」が実現した日

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

カラーテレビの放送が開始された日

日本で初めてテレビが本放送としてお茶の間に届いたのは、1953年2月1日のこと。でも、ご存知のとおり当時はまだモノクロ映像。

力道山の空手チョップも、紅白歌合戦も、現在まで続く『きょうの料理』だってみんな白黒でした。(モノクロで調理解説って……ありえない)

そして、いま当たり前のように映るカラー放送が始まったのが、1960年9月10日のこと。

テレビ放送開始から、じつに7年。それでも世界ではアメリカ、キューバに次いで3番目という速さでカラーテレビの本放送を開始した日本。初期は海外映画やスポーツ中継などが中心だったようですが、日本のカラー放送が急速に発展していく契機に1964年の東京オリンピックがありました。

大会では、開・閉会式のほか柔道、レスリング、バレーボール、体操など8競技がカラーで放送されたほか、競技を再生するスローモーションVTRも導入されたそうです。

高度経済成長の波に乗り、カラーテレビが一般家庭に普及した1971年10月、一部再放送をのぞくすべての番組が、完全にカラー放送へと移行しました。

ハイビジョンやデジタル放送を経て、2018年にはBS・CSで4K・8Kによる衛星放送が開始。いまや、テレビはどれだけ解像度が高く、繊細な色まで描き出せるかの勝負ですからね〜。

それを思うと、モノクロからカラーにしても、最初の一歩がどれほどハードルが高いかがわかりますね。

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