「Hungry」と打つだけで、必要な人に食事が届く!
米国で食糧危機問題に取り組む財団「Not Impossible Labs」が、「Bento」と呼ばれるアプリをリリース。
このテキストベースのアプリは、食糧支援を受ける資格のある人であれば、誰でも利用が可能で、お腹が空いた時に「Hungry」と打つだけで良い。
その後、地域のレストランや食料品店から食べたい物を選び、用意が出来たら取りに行くことで食事を頂ける。もちろん、必要な限り、毎日三食利用することもできるという。
しかも、レストラン側には、他の食糧配達サービスと同じように注文が入るため、利用者のプライバシーも保護されている。
なんとも驚くようなシステムであるが、実はこれ、かかる経費はすべて会社や有名人または個人の寄付金によってまかなわれている。
つまり、既に都市で発達している食料配達サービスのネットワークと、携帯電話の普及率を掛け合わせ、これまで主流であった食料配給をいつでも、どこでも利用できるようにアップデートしたようなものなのだ。
COO兼共同創設者のアダム・ドール氏は「私たちは世界で最も裕福な国でありながら、次の食事がどこから来るのか分からない人々が約5000万人います」とコメント。
また同アプリについて、支援者による寄付金がどのように使われたのか透明性を上げる(例えば、あなたの20ドルの寄付が、サンフランシスコにいる6人家族の食事に変わったなどの情報)ことで、慈善活動を促進するような体験を作りたいとも発表している。
これは現代のデジタル技術が社会を良くするとても良いサービス。支援の輪が広がることで、食料問題が無くなることに期待したい。
© Bento/YouTube
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