もうあなたは、ベッドから出なくていい……というか、出られない。
布団に入ったまま学校に行きたい、仕事を終わらせたい、そしてゲームがしたい。誰もが一度は望んだであろうこの夢、現実に近づきつつあるみたい。
日本のIT企業「Diver-X」が発表したのは、世界初となる寝ながらの使用に最適化されたVRデバイス。
「HalfDive」なるデバイスが実現するのは、まさしく布団から出ることなく寝たままの姿勢で体験できるVRの世界だ。
それだけでも革命的だが、このデバイスにはもう一つの大きな利点が。
これまでのVRデバイスは動き回りながら使用することを前提としていたため小型・軽量化が求められ、様々な性能が制約されていたそう。
ところが「HalfDive」は、寝たままの姿勢が前提のため完全な据え置き型として作ることができ、既出のものでは実現できなかった性能を実現したのだとか。
より鮮明な映像と最大約134度の超広角視野、4つのスピーカーによるサウンドの向上、さらには風を感じられるファンや、音に連動する振動モジュールまで搭載。
なかでも面白いのが、ワイヤーを用いた「力覚フィードバック」。これによって、VRの世界で物に触れる感覚、剣で切った感覚、摩擦感などこれまでのゲーム体験とは一線を画する触感体験ができるようになるという。
寝ころんだまま、より美しくリアルなVRを体験できる……もはやこれ、ただのVRというより『SAO(ソードアート・オンライン)』とか『マトリックス』に近いものと言えるかも。「HalfDive」という名前の通りの、視覚と聴覚にとどまらない圧倒的な没入感は、まさに“夢のような”体験であること間違いなし。
ちなみに、開発元の「Diver-X」の代表は実際に『SAO』の世界に魅了され、以来自分で様々なVRデバイスの開発をしてきたという経緯があるそう。
憧れ続けて夢を叶えるその姿、かっこよすぎる......!
そういえば『SAO』では、異世界にのめり込みすぎて現実を忘れ、栄養失調にまで至る様子が描かれていたけど、この「HalfDive」もそれくらいのインパクトを感じられる。
これを使って連絡や仕事ができるようになれば、いよいよベッドから出なくてもいい!というか、出られなくなりそう(笑)
「Diver-X」はこれの実現に向け、11月26日より「Kickstarter」にてクラウドファンディングを開始する予定。実現が楽しみでならない一方、ちゃんと布団から出られるのか、実際に購入するのは慎重に考えたいところ。
さて、もし一般販売されたらアナタはほしい?