あなたが若いうちに旅に出るべき最大の理由3つ
ここで紹介するのは、哲学者・アウグスティヌスの言葉から始まるJeff Goins氏の記事。正直、その言葉を聞くだけでハッとする人も多いのでは?
きっと、旅慣れた人にとっては納得感のある彼の主張。まだ旅に出たことがないというアナタ!この記事を読むとわかると思いますが、一歩を踏み出すのは「今」ですよ。
「世界は本だ。旅をしない人は、それを1ページしか読んでいないに等しい」-アウグスティヌス
先日、一人の若い女性と話す機会がありました。彼女は大学院に進学するか、もしくは海外へ旅に出るかの決断を迫られており、人生の岐路にいたのです。
私は旅へ出ることを勧めました。旅から得られるものは、その費用以上の価値があるのですから。
彼女は溜息交じりにこう答えました。
「はい。でも、お金はどうしたらいい?仕事はどうなるのかしら?彼氏やペットの犬は?」。
このように、「はい、でも…」は致命的な言葉です。なぜならその言葉は、人を臆病者にしてしまうから。ときには、あなたの夢を潰してしまうかもしれません。
でも、今あなたのいる環境がある程度融通の利くものならば、本当にしたいことをするべきです。
人生には「限り」があります。成人初期において、その人の「世界観」はなお成長段階にあると言われています。この時期に重要なことは、自分自身に成長する機会を与えること。その最良策が「旅に出ること」なのです。
だからこそ、若いうちに旅へ出るべきなのです。遥か遠くへの旅。大胆な旅。自由奔放な旅に──。
そこにはリスクが伴うかもしれません。しかし、若いうちに旅に出る3つの理由があることを私が約束します。
01.
恐れを抱きながら
生きる必要がなくなるから
これまでの人生を振り返ったとき、こんな経験を思い出しはしませんか?
・自転車でゴールデンゲートブリッジを渡った
・イタリアのテレビ番組に映った
・ハイキングでマヤ遺跡
・三ヶ月でスペイン語を習得
・電車でヨーロッパ横断
私は上記のすべてを経験しました。それを知って、あなたはどう思いますか?
ためらうこと。恐れること。弁解をすること。危険を冒さず、ただ待つこと──。どんな選択肢が後悔につながると思いますか?
若いうちに旅へ出るべきです。世界を知り、満ち足りた人生を味わう時間を設けましょう。そこにはお金や時間を犠牲にする価値が大いにあるのですから。
これは決して「旅行者」の勧めではありません。リスクと冒険を経験することで、その後の人生で恐れを抱きながら生きる必要がなくなるのです。そして、あなたの冒険を共有することで、他の誰かが人生の恐怖から抜け出せるかもしれません。
02.
“人の温かさ”を
教えてくれるから
若いうちは、自分の選択こそが己の「定義」となります。あなたがこれから始める訓練こそが残りの人生のあなた自身となるのです。
旅はあなたをまるで別人へと変えてしまいます。そして、大きな問題を考えねばならない場所へと誘うのです。
もしかしたら、東南アジアに行ったならば人身売買、東欧では大量虐殺や宗教的迫害の現実、ハイチでは家父長制度の醜い一面の目撃者になる可能性だって無くはない。そんなとき、きっとあなたは打ちひしがれることでしょう。
世界が大きくも小さくもあることを理解し始め、全世界の半数以上が“当たり前”だと思っている痛みや苦しみに対し、初めて配慮するようになるのです。
同時に、人間同士が深い結びつきで繋がっていることも感じるはず。人を思いやることを学び、旅で出会った人たちのために「声」をあげる方法を見つけられるかもしれません。
03.
教養が身につくなど
人としての幅が広がるから
若いうちに教養をたくさん身につけてください。そして、好奇心を満たしてくれる世界や素晴らしい人々の存在を知ってください。コロッセオ周辺を散歩すること、ミケランジェロのダビデ像を観に行くこと…、この世にそれらが出来る場所はたったひとつしかありません。
私はあなたにプエルトリコの首都サンファンと、その素晴らしいビーチについて教えることはできます。でも、あなた自身でその場所へ赴き実際に体験することに意味があるのです。万里の長城やルーブル美術館に関するあらゆる本を読むことはできますが、現地には全く異なるストーリーがあるのです。
世界は、傑出した芸術作品であふれる、本当に素晴らしい場所。是非それらをあなたの目で見てください。そして私が強調したいのは、若いうちの時間を浪費しないこと。もう二度と今のような時間は訪れないのですから。
今あなたは、将来の自分に投資する貴重なチャンスを手にしています。どうか自分自身のために時間を大切にしてください。若さは永遠ではありません。そして、命には限りがあります。
だからこそ、旅に出るのです。すべての価値ある世界を体験してください。教養、冒険心、思いやりを兼ね備えた人間になってください。
もしあなたが、
もう若くなかったら…?
それでも旅に出ましょう。簡単ではないかもしれませんが、“快適な場所”からの脱却方法を見つけられるかもしません。いつだって遅すぎるということはないのですから。
もし、仕事の役職や結婚、子育てなど日々のルーティンの縛りがないのなら、どうか旅へ出てみてください。何かを思い切って決断するのに、簡単な時期などありませんよ。