メキシコの「お盆」は、楽しまなきゃ損!
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
死者の日
(Dia de Muertos)
メキシコが1年でもっとも賑やかになるのがこの11月。
Pixer製作のディズニー映画『リメンバー・ミー』の影響もあり、注目度が増した、メキシコ人にとって大切な行事「死者の日」が、昨日、今日と2日間にわたって行われています。ちなみに、1日は子どもの魂が、2日は大人の魂が戻る日なんだそう。
「死者の日」は、日本で言うところのお盆。家族や親戚が集まり、故人の思い出を語り食事をして楽しく過ごすんだそう。
故人を偲ぶというより、そこはメキシコ人気質なのか、“明るく賑やかに”がポイントのようで、お祭りとしての意味合いもあるみたい。なるほど。あのドクロの被り物やフェイスペインティングもそのためか。
『リメンバー・ミー』の世界観そのままに町中を飾りつけ、おまけに墓地まで装飾を施して極彩色とガイコツで飾りつけ。さらに住宅だけでなく、レストランや商店の前にはガイコツと煌びやかなお供物で飾りつけた祭壇「オフレンダ」が。
これ、なんでガイコツなのかといえば、メキシコでは3000年近く前から祖先たちの骨(特に頭部の骨)を祀る風習があったんそうで。
さて、この装飾に欠かせないのがマリーゴールド。死者を導く花とされ「死者の日」を象徴する花。街の至るところがオレンジに染まります。
日本の彼岸花には、どこか暗いイメージがつきまとう感がありますが、太陽に近い色や熱を込めると信じられているマリーゴールド。所変われば品変わるとは、まさにこのことですね。