なぜ、人々は「ネス湖の怪獣」に魅せられたのか?

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

ネス湖の怪獣はじめて写真に収められる

ひと昔前のUMA(未確認生物)ファンなら知らない人はいない、英・ネス湖の怪獣。通称「ネッシー」。

科学の進歩とともに謎が謎でなくなった20世紀において、UFO(未確認飛行物体)と並ぶ最大級のミステリーとして語られてきました。

記録として残されている最古のものは、西暦565年。ネス湖周辺で不思議な巨大生物の目撃情報があり、その後も多くの発見報告が上がっているというのも人々を惹きつけるものがあります。

そして、ネッシーが初めて写真に収められたのが、1933年のこと。撮影者はヒュー・グレイ。

11月12日正午ごろ、アルミニウム製造会社に勤務していたグレイは、教会の帰り道にネス湖周辺を散策していました。すると、川の流れ込み付近で大きな生物が動くのを目撃。すぐにカメラを構え、水中に沈みゆこうとする生物の姿を捉えることに成功したのです。

湖面から15メートルほどの崖上から撮影したとされるモノクロの写真は、水しぶきをあげながら水面へと向かう“生物らしき”物体を映してはいますが、はたしてこれがあの怪獣だったのか……。翌日の新聞に写真が公開された当初から、疑問視する声が多かったのも事実です。

水しぶきの量が多すぎること、身体の大半が隠れてしまっていることから、別の生物を捉えたものだとする声も。ちなみにグレイは、この遭遇のほかにも5回ほどネッシーの姿を見たことがあると語ったそうです。

ネガがすでに存在しないことから真相究明は不可能と思われていましたが、海外のUMA研究家がグレイの写真を解析。すると、水しぶきの向こうに犬の頭部と思われるものが複数確認され、こう結論づけました。

おそらく愛犬(ラブラドール・レトリバー)を湖に放し、木の枝を投げ入れたものをキャッチさせ、それをくわえて泳いでくるところを撮影したものが、正体不明の怪獣のように映ったのだろう。

こちらもあくまで推測に過ぎませんが、最近になって写真を画像加工ソフトでコントラストなど加工したところ、レトリバーらしき顔が湖面に。

どうやらグレイの写真は限りなくグレーという結果のようですが、彼が撮影したその翌年、ふたたび世界を揺るがすネッシーの写真が「Daily Mail」紙を飾ることに。

おそらく、ネッシーを映したものでは最も有名な写真「外科医の写真」です(トップの画像がそれ)。ロンドンの外科医(実際は産婦人科医)、ロバート・ケネス・ウィルソンが撮影した一枚は、首長竜を思わせる長い首がはっきり写されていました。

こちらも1990年代に捏造であったことが発表されたんですけどね。

このように偽証や捏造が多くつきまとうのも、長らく人々を魅了し続けている証拠かもしれません。確かなことは、今なお真相は解明されていないということだけ。

Top image: © iStock.com/Matt84
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