ユニセフ(UNICEF)の「I」と「E」の秘密
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
ユニセフ創設記念日
先日、ファッションブランド「クロエ(Chloé)」がユニセフ(国際連合児童基金:UNICEF)の75周年を記念した、限定カプセルコレクションを発売し話題となりました。ユニセフのオフィシャルロゴを製品に起用したのは、これが初めての試みだそうで。
もちろん、売上の全額がジェンダー平等プログラムを支援する「Girls Forward」へと寄付。世界の650万人の少女に雇用の機会を得られるサポートへと使われるようです。
さて、そのユニセフが今朝のテーマ。国際連合総会の補助機関として、1946年の12月11日に設立されました。
子どものころ、実態はよくわからずも、世界のどこかで紛争や貧困にあえぐ子どもたちに募金をする、それが赤だったか緑の羽と、そしてユニセフだったことを記憶しています。
今さらユニセフについてここで詳しくご紹介する必要はないでしょうから、なんとなく気になっていたユニセフのナゾについてご共有。
国際連合児童基金、これを英語にすると「United Nations Children's Fund」となります。その頭文字をとってUNICEF。あれ、「I」と「E」は? どっからきたの?
じつはこれ、設立当初は「国際連合国際児童緊急基金」と称していました。英語で表記すれば「United Nations International Children's Emergency Fund」です。
時は第二次世界大戦が終結してまもなく。
戦争で被害を受けた多くの国に対して、いち早く援助の必要がある。といった意味から国際(International)の「I」、さらには緊急(Emergency)の「E」が必要だった。この頭文字をとってUNICEF(ユニセフ)と呼ばれるようになったそう。
ちなみにですが、先の大戦後、1949年から15年間、日本の子どもたちもユニセフからの支援を受けています。
そんなわけで活動の場を世界に広げつつ、緊急の場合に限らず恒常的に子どもたちへの支援を続ける意味合いから、1953年に現在のUnited Nations Children's Fundへと変わったあとも、UNICEF(ユニセフ)の呼び名を使い続けているということでした。