允徳、純熈、永孚......これ、「平成」の代わりに「元号」になっていたかもしれない言葉です

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

「昭和」から「平成」に改元された日

「単に年を表示する手段としてだけではなく、長い歴史の中で日本人の心情に溶け込み、日本国民の心理的一体感の支えになるもの」──。

「内閣府」の公式ページでそう紹介されている「元号」。

「元号法」(昭和54年法律第43号)において「皇位の継承があつた場合に限り改める(原文ママ)」(※1)とされる“改元”は、1400年ほどまえから今に至るまで250回ほども繰り返されてきた、一時代の終焉と黎明を示す“節目”です。

今から33年前(1989年)の今日1月8日は、現在の元号「令和」の直前に存在した「平成」がスタートした日。

中国(前漢)の歴史家・司馬遷による『五帝本紀』や歴史書『書経』などを参考に、「日本、そして世界に真の平和が訪れるように」との思いをこめたとされる平成という元号ですが、ほかにどんな候補があったか知りたくはありませんか?

「首相官邸」の発表によると、元号の決定に至るまでの主なプロセスは以下の通り。

①候補名の考案

②候補名の整理

③原案の選定等

④新元号の決定

上の②以降は、そこにかかわる機関、人物、内容などが明らかにされることが多いなか、①の「候補名の考案」とそれ以前の工程に関する情報が公式に発表されることはまずありません。平成の際もそうでした。

が、その後の『朝日新聞』や「NHK」などの調査、報道により、平成“以外”の候補(草案含む)のいくつかが明らかに。その一部(※2)が以下です。

・敬治(けいじ)

・恭明(きょうめい)

・修和(しゅうわ)

・允徳(いんとく)

・大猷(たいゆう)

・修文(しゅうぶん)

・天昌(てんしょう)

・靖和(せいわ)

・靖之(せいし)

・普徳(ふとく)

・成文(せいぶん)

・大明(たいめい)

・永孚(えいふ)

・天休(てんきゅう)

・長道(ちょうどう)

・純熈(じゅんき)

・成孚(せいふ)

・和平(わへい)

・大成(たいせい)

・大有(たいゆう)

・正化(せいか)

いかがですか? 本来は世に出ることのなかったであろう、元号候補の数々。

「これ、いいかも」

「ふりがながないと読めない......」

「人の名前みたい!」

いろいろな感想をもつ人がいるなかで、こう感じた人も多いはず。

「平成......うん。しっくりくるな、やっぱり」

現在、世界中で唯一日本のみが採用している元号という制度。この国の歴史や文化を語るうえで欠かすことのできない紀元のスタイルは、それぞれの世代や年代が誇るアイデンティティとして、これからも大切にされていくことでしょう。

※1/江戸時代までは吉兆や災害などで改元した例もある。

※2/元号決定に至るまでのプロセス②の前段階のものも含む原案/候補。

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