フランス「自動車CMは環境負荷の低い交通手段を推奨しなければいけない」と義務づけ
2022年3月より、フランスで公開される自動車の広告は、環境負荷の低い交通手段を推奨するメッセージを盛り込まなければいけなくなる。気候変動の影響を少しでも軽減するためだ。
これまでも自動車の使用は温室効果ガスの排出が多く、環境に悪影響だと指摘されてきていた。だが、実際に他の交通手段に切り替えた人は一部で、大多数が実践しているわけではない。
今回のフランスでの取り決めは、こうした状況を改善するための施策。今後、自動車メーカーは広告内でウォーキングやサイクリング、カーシェアリング、公共交通機関を使うことも推奨しなければいけない。
動画やポスターなど、すべての制作物には「移動と汚染をすくなく」という意味のハッシュタグ「#SeDeplacerMoinsPolluer」も記載する必要がある。
効果が出始めるのは少し先になるかもしれないが、フランスの決断は気候変動の改善策となるのだろうか? 注目だ。
Reference: Arrêté du 28 décembre 2021 pris pour l'application de l'article D. 328-3 du code de la route
Top image: © iStock.com/Marco_Piunti