環境先進国ノルウェーの「EV先進国」っぷりがスゴい!

欧州で電気自動車(EV車)へのシフトが加速している。

2026年以降、新車販売をすべてEVとするアウディ、2030年までにEV車専業メーカーを目指すボルボ・カーなど、各メーカーがEV車へ注力するのも、カーボンニュートラル脱炭素化社会への実現を見据えたものである一方で、消費者のたしかな需要を感じているからに他ならない。

たとえば、EV車の販売増加が止まらないノルウェー。「Reuters」が報じたところによると、先月9月の新車販売統計は、電気自動車が全体の77.5%でEV車へのシフトの転換点となった2020年同月(61.5%)をさらに上回る結果となったそう。

じつに4台中3台がEV車で次位のアイスランド(51%)を大きく引き離している。背景にあるのは、EUのCO2規制とノルウェーが独自に制定するEV車への優遇措置だ。

ガソリンなどを使用する化石燃料車に課している税金をEV車に対して免除する特別措置で、世界に先駆けてEV車への切り替えを進める。

とくに首都オスロにおいては、エンジン車から渋滞税を徴収するのにEV車は無税としたり、有料道路を無料にするなど、購入時の補助のほかにも手厚い優遇策を次々と実施。いち早く“脱エンジン車・脱ディーゼル車”を実現したい、政府の意図が見て取れる。

「2025年までに、個人が購入する一般の全新車はゼロエミッション車に」を目標に掲げエンジン車、ディーゼル車の販売終了を目論むノルウェー政府。それにつけても新車購入の8割近くがEV車とは……充電インフラ整備も含めて、日本も見習って欲しいものがある。

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