「授業中のガム噛み」に学校がOKを下した理由に納得!

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

フーセンガムの日
(BUBBLEGUM DAY)

アメリカで、2月4日は「BUBBLEGUM DAY(フーセンガムの日)」だそうです。

フーセンガム、懐かしい響きですよね。今じゃチューインガムといえば虫歯や口臭予防といったデンタルケアの要素が強いものがほとんどで、子どもが顔くらいぷわんと膨らませる、まさしくフーセンガムはもはやノスタルジアの世界。

でも、当のアメリカではまだまだ現役のようで。

この「BUBBLEGUM DAY」ができたのは2006年。アメリカの絵本作家Ruth Spiroによって提唱されました。

彼女は、絵本に描いてきた教育や慈善活動と同じようにバブルガムの重要性を強調する日が必要だという考えに至り、子どもたちの心理を巧くついたチャリティーイベントを展開し「BUBBLEGUM DAY」を一気に広めることに成功したのです。

それは、こんな感じに。

普段は禁止されている学校でのガム噛み。これを50セント寄付をすることで、授業中にガムを噛んでいようが、フーセンを膨らませようが、2月4日だけはオールOK!というもの。

学校でガムが噛める。

背徳感めいたものが子どもたちを惹きつけるのでしょうか。みんなこぞって寄付をするそうですが、じつはこれ、学校側にも大きなメリットがあるようで。じつのところ、学校行事のための資金調達にもなっているんだとか。

さらに子どもたちには“寛大さ”を奨励し、子どもたち自身も自分たちの信念に沿ったチャリティー支援をしているという慈善活動の根幹の部分を実体験によって学ぶことができる。ということらしいのです。

ほほう。

50セントのフーセンガム。それがボランティアの機会やレモネードスタンドなど、社会貢献やお金を自分で稼ぐ方法にもつながっていく可能性だってある、とも。

物は言いよう、なんて思っちゃったらそれまでですが、ともあれ「BUBBLEGUM DAY」によって、アメリカの子どもたちと学校と社会に“三方よし”が生まれていることだけは確かなようですよ。

Top image: © iStock.com/Georgijevic
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