ツバメ「冬の渡り」を自粛中。原因はコロナではない?
私たち人間は今、新型コロナウイルス感染症の影響で海外旅行を我慢している。
じつは、ツバメも同じように"自粛"しているのをご存知だろうか。もちろん、原因はコロナではない。
英国鳥類学協会(British Trust for Ornithology)の調査によると、ツバメは冬になっても南下せずイギリスにとどまっているという。
バードウォッチャーが2022年1月1日〜2月1日に観察したところ、「最大12羽のツバメをイギリス南部やアイルランドで確認できた」との報告が、じつに100件近く寄せられたんだそう。
これ、温暖化による影響でイギリスの冬が従来よりも寒くならないのが理由で、ツバメは「渡り」をしなくても冬を越せるようになっているからだとか。
本来なら寒くなる前に約6,000マイル(およそ9,700km)飛行して南アフリカまで旅をするが、その必要が今後なくなる可能性がある。
このまま温暖化が進むと、渡り鳥の習性や飛行能力が変わってしまう可能性もある……。
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