銭湯や温泉でしばしば目にする「ケロリン」って......なに?

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

よい風呂の日

今日4月26日は「4(よい)」「26(ふろ)」の語呂合わせから「日本入浴協会」が定めた「よい風呂の日」です。

給湯機器の大手メーカー「リンナイ」がアンケートをもとに2020年10月に発表したデータによると、「入浴がストレスの解消につながっている」と感じている人は対象者の51.7%にものぼり、また「東京都立大学」の教授であり、入浴を医学的に研究する医師・早坂信哉氏いわく「入浴は副交感神経の働きを高め、興奮状態の脳や身体をリラックスさせる効果が期待できる」のだとか。

そんな、コロナ禍でのストレスや緊張で凝り固まった心をほっとさせてくれるお風呂ですが、銭湯やスパなどで、朱色の文字で「ケロリン」と印字された、無骨ながらもコロンとかわいい黄色の「桶(おけ)」を目にしたことはありませんか?

文字面、響きともにかわいすぎるケロリンとは、はたして......?

© KERORIN_PR/Twitter

じつは、ケロリンとは「富山めぐみ製薬」(※)が製造、販売する解熱鎮痛剤のこと。

1963年、全国展開のためのプロモーションとして、当時、衛生上の問題から銭湯の木製の桶が次々と廃止され、樹脂製のものに入れ替えられていることに着目し、「そこに商品名をプリントしてはどうか?」とのアイデアが浮上。

手始めに「東京温泉」に置かれたケロリン桶は、その丈夫さとデザイン性から瞬く間に評判に。その後、全国の銭湯や温泉、ゴルフ場の浴室などに設置されるようになり、薬そのものも広く愛用されるようになったのだとか。

今では昭和レトロな佇まいが雑貨店やファンシーショップで人気のケロリングッズの数々。

今日は、懐かしモノ好きなZ世代の心をつかむ&ほっとさせる黄色の桶とマインド“風呂”ネスなバスタイムなんていかがですか?

※「内外薬品株式会社」「株式会社廣貫堂」「大協薬品工業株式会社」の3社によって設立された共同出資会社。

Top image: © iStock.com/BBuilder
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