「冬になると気分がブルーになる」って人、対応策があります。

暑さが苦手な人たちにとっては、待望したであろう冬。

一方で、実はこの季節は「季節性情動障害(Seasonal Affective Disorder=SAD)」と呼ばれるうつ症状を引き起こしやすい季節でもある。

その原因は、日照時間が短くなることで人の体内時計が乱れるから。これが睡眠不足やエネルギー低下を引き起こし、気分を司る脳領域に悪影響を与えるんだそう。

そこで、今後さらに短くなる日照時間に備え、専門家が米『CNN』に語った5つの予防法を、サクッと紹介したい。


 

ライトボックスを使う

光を放つライトボックスを用いて、1日に1万ルクス以上の光を30分以上浴びる方法(明るく晴れた日の光の強さは5〜10万ルクスほど)。

屋外の光を模倣することで体内時計が修正され、さらにセロトニンの分泌が増加し気分のバランスを整える効果がある。

夜明けシミュレーターを使う

上記のライトボックスを使った「夜明けシミュレーター」を用いる方法。

目覚める瞬間に光を浴びるよう設定することで、抑うつ症状が軽減されるだけでなく、30分の時間をとって椅子に座り続ける必要もないため、じっとしてられない人にオススメ。

夜は早く寝る

寝る1時間前から寝る準備をするという方法。

照明を落とし、トイレを済ませ、眠りにつきにくくなる電子機器の使用を避けることで、体内時計が整い質の良い睡眠が可能になるんだとか。

朝に散歩をする

10~15分の早歩きで気分を良くする方法。

運動によって分泌されるセロトニンやエンドルフィンは、ストレスの対処や気分を高めるのに効果的。さらに、朝に散歩をすることで明るい光に当たることもできる。

人と交流する

うつ症状による社会的孤立を避ける方法。

アメリカの外科医の研究によると、社会的に孤立していることは“1日15本のタバコを吸うのと同じくらい”健康に悪いという報告も。上と合わせて、朝の散歩仲間を作ってみてもいいかも?


 

これに加え、当然ながら「医療の施しを受けること」も推奨されている。

ニューヨークの精神科医、Lucian Manu氏は「ただこれらの方法を試すのではなく、自分がうつっぽい時には、自覚をすることが重要。否定的になりがちな考え方を肯定的なものに置き換える習慣は、光による治療よりも効果的なのです」と付け加えている。

自分に適した有効的なセルフケアを見つけるのも重要だが、無作為に新しいことを試す前に、一度専門家に相談してみるといいかも……?

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。