ペットボトルより断然うまい「コカ・コーラ」瓶の秘密
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
「コカ・コーラ」の誕生日
1886年、米アトランタ州コロンバスの薬剤師ジョン・ペンバートンによって発明された「コカ・コーラ」。
コーラの原液を水と間違えて炭酸で割るという、ラッキーな偶然に恵まれ、今や誰もが知るソフトドリンク界の“絶対的王者”の地位を築きました。現在200カ国以上で販売され、その消費量は1秒間に1万杯とも言われるほど。まさしく水より有名な清涼飲料水です。
そのコカ・コーラが初めて販売されたのが、今日5月8日だそうで。
疲労を和らげる精神強壮剤として、退役軍人やうつ病に悩む人々、また胃腸や腎臓に痛みを抱える人たちにも効果あり、といった謳い文句で宣伝された、いわば栄養ドリンクの一緒だったことは、よく知るところ。
発売当初、ソーダ・ファウンテン(各種清涼飲料や軽食を販売する店)でグラス売りされていたコカ・コーラでしたが、その後、瓶に詰めて販売されるようになり、ビジネスの幅が広がったことでアメリカ全土に浸透し大ヒット。国民的飲料となるまでに、そう時間はかからなかったそうです。
で、こうなると当然のように類似品や模倣品が横行するわけですが、ここで「コカ・コーラ社」が図った差別化が、今日まで続くコカ・コーラ人気を不動のものとしたんじゃないかと思うわけで。
それが、現在まで続くあのアイコニックな“コーラ瓶”。
1915年、それまで汎用ボトルに菱形のブランドロゴを配しただけだったガラス瓶を一新。新たな瓶のコンセプトは、至極シンプルにして明確なものでした。
「暗闇で触っても、地面で砕け散っていても『コカ・コーラ』のボトルだとわかるもの」
ブランドのユニークネスを最大限発揮した象徴的なデザイン。ユーザーが一瞬でそれがコカ・コーラだと識別できる造形こそが、このソフトドリンクを唯一無二の存在へと高め、新たな価値を生み出した、といっても過言ではありませんよね。
1960年4月には連邦特許庁にユニークなデザインが認められ、商標として基本台帳に登録された、コカ・コーラの胴部がくびれた「コンツアーボトル」。
よく、ペットボトルやアルミ缶入りのものよりも、瓶入りのそれの方がおいしいといった都市伝説のような噂がありますよね。口当たりや、容器の材質の違いによる炭酸の感じ方もさることながら、190mlというあの絶妙な量が「おいしい」と感じるちょうどいい分量なのかもしれませんね。
あぁ、キンキンに冷えたコカ・コーラが飲みたいっ!
そうそう、コカ・コーラをもっともおいしく飲む適温は1度〜3度なんだとか。瓶入りコーラ、久しぶりにいかがです?