ウクライナから避難した女の子。偶然の再会に喜ぶ。
一枚の写真を紹介したい。
これは、4月9日イギリスの慈善団体「Stripey Stock」がTwitterに投稿したもの。写真に映る女の子の名はヴェロニカちゃん。
母親とともに戦地ウクライナからイギリスへと避難してきた彼女が手にしている人形。これが大きな意味をもつ。
それは、女の子が母国でなくなく手放したそれと同じもの。
© Stripey Stork/Twitter
命からがらの脱出だったことだろう。イギリスへとたどり着いた親子の持ちものは、カバンひとつとベビーカーだけだったそうだ。
この日、生活に必要な物資を得るため、団体が運営する倉庫を訪ねていたときのこと。偶然にもウクライナに残してこざるを得なかった、大切な人形と同じものを見つけたヴェロニカちゃん。
喜びもひとしおだったはずだ。
この偶然の出来事にStripey Stock創設者で最高責任者のニコラ・ドーズ氏は、「Independent」の取材にこう様子を振り返った。
「喜びと同時につながりを感じた瞬間でした。ヴェロニカちゃんが投げキッスをしてくれたとき、私たちにとって最高の日になりました」。
2013年よりロンドン南西部サリー州で生活支援を続けるStripey Stock。現在は、ウクライナ避難民への生活必需品の提供やホストファミリーの斡旋を行っているそうだ。
ヴェロニカちゃんのように、一日もはやくウクライナの子どもたちに笑顔がもどりますように。
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