世界のCEOの多くは「超シンプルなパスワード」を使用していた

パスワード管理ツールを提供する「NordPass」と独立研究者らによる調査で、驚くべき事実が判明した。

それは、世界のCEOや企業経営者が使用していたパスワードの多くが、あまりにも単純で危険なものだということ。

一例を挙げれば「123456」、「password」、「qwerty」など。本気!?

なかでもCEOや経営者、マネージャーといった幹部レベルの人たちがもっともハッキングされていたのが「123456」だそうで、この安直すぎるパスワードのせいで世界中でじつに100万件以上もサイバー攻撃に遭ったという。

自業自得というか、危機管理意識が乏しすぎるというか……。

さらに調査によると、数字の他にも「Tiffany(10万534件)」や「Charlie(3万3699件)」「Jordan(1万472件)」といった人物名、「dragon」「monkey」などの神話の生きものも人気だそうで、かなり多く使用されているらしい。

「NordPass」のCEO・Jonas Karklysはこう分析する。

「私たちは想像以上に同じ思考を持っていますから、オリジナルだと思いこんでいるものが実のところ、もっともありふれたパスワードだったりするんです」。

ともすれば、安易すぎて誰も使用しないであろう「123456」や「qwerty」をあえて選んだ、というケースも考えられる。

では、「dragon」はどう? パスワードに多く使用されている(1万1926件)とは思うまい。

もちろん、データ漏洩などのサイバー攻撃はチェーンメールやフォルダを不用意に開いてしまうことでも発生する。それでも現に80%以上の被害は「簡易すぎるパスワード」をハッキングされてのものだと「Verizon Data Breach Investigation Report」は指摘している。

さて、アナタのパスワードは安全と言えるだろうか? これを機に見直してみてはいかがだろう。

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