バルセロナの「気候シェルタープロジェクト」がスゴい!

 

すでに存在しているものでも、捉え方を変えれば、違った“価値”を持つようになる──。そんなことを強く感じさせられるのが、バルセロナ市が行っている「気候シェルター」に関するプロジェクトだ。

言うまでもなく、これは気候変動対策。ただし、特別な施設を新たに建設するのではなく、市の学校美術館図書館公園といった既存の施設を気候シェルターとして活用することを推奨するもの。

暑い夏場にエアコンのきいた施設を解放することで、一般家庭やオフィスからのエアコン使用量などを減らし、省エネの実現を狙うプロジェクトだ。

ちなみに、利用できるのは6月15日〜9月15日の期間。2020年の登録数は70だったが、2021年は163にまで増加。今年もこの数は増えていることだろう。

新しいものをつくらずとも、すでにあるものを有効活用すれば、行動にうつせる気候変動対策がある。バルセロナ市の柔軟な取り組みは、今後、他の都市や国にも影響を与えるはずだ。

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