WHOが選んだ「世界でもっともクリーンな都市」はここ!

今月、ロンドンにて世界初の「健康都市パートナーシップ・サミット」が開催された。

同サミットには50以上の主要都市の市長たちが出席し、人命救助やより健康的な都市を創造するための公衆衛生上の懸念についての話し合いが行われ、公衆衛生の功績を称えられた「世界でもっとも衛生的な5都市」が世界保健機関(WHO)によって発表された。

気になる5都市と、その取り組みについてみていこう。

アテネ(ギリシャ)

麻薬性鎮痛剤の過剰摂取による副作用を軽減する薬剤「ナロキソン」へのアクセスを向上させた。また、過剰摂取の影響をより理解するため、薬物を注射する人の死因の調査を開始した。

ベンガルール(インド)

タバコ規制への取り組み、特に公共の場での喫煙を減らし、公共の場での喫煙禁止に関する既存の義務の遵守を向上させた。

メキシコシティ(メキシコ)

交通量の多い道路に自転車とバスの共有レーンを設置し、自転車利用者を275%増加させた。さらに、荷物の積み下ろし場所の設置や学校に近い道路の設計と管理の最適化により、安全でアクティブな移動実現した。

モンテビデオ(ウルグアイ)

政府機関や一部の公立大学において、食品の栄養基準を設定することでナトリウム削減政策に取り組んだり、メディアキャンペーンや教育資料の開発にも注力している。

バンクーバー(カナダ)

公衆衛生データをより包括的でアクセスしやすくするために、人口保健指標を追跡するオンライン公衆衛生データツールを立ち上げ、都市部の先住民コミュニティと協力してデータ管理に取り組んだ。

人口密度が高く、建物も密集している都市部で課題となっているのは、大気汚染や騒音などの公害問題。それによって脅かされるのが住民の健康と福祉だ。

便利なようでじつは危険と隣り合わせな都市生活は、今後この5都市を筆頭にどう改革されていくのか。各都市の動きに期待したい。

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