「選択家族」って?ペプシ新作映像で考える「家族のカタチ」
あなたにとっての「家(Home)」とは?
ペプシの清涼飲料水「Bubly」が、LGBTQ+の「選択家族が集う家」を支援するキャンペーンを発表した。
「選択家族」とは、LGBTQ+当事者たちが絆を築き、ともに生きていくコミュニティのひとつのこと。よって、「出身家族(生物学的な家族または養育された家族)」とは異なる。
同キャンペーンではその選択家族が集う家を支援する内容だが、その“家”について公式サイトではこう記されている。
「ハラスメントや差別の心配なく、ありのままの自分を祝福され、受け入れてもらえる安心安全な空間」と。
ここで振り返りたいのが、1969年の「ストーンウォールの反乱」だ。
当時ニューヨークのゲイバー「Stonewall Inn」で、警察による踏み込み捜査があった際、その場にいたLGBTQ+当事者たちが初めて警察官に立ち向かい、騒動となった事件だ。
これを機に「ストーンウォールの反乱」は、権力によるLGBTQ+当事者たちが迫害に立ち向かう抵抗運動を指すようになったそう。
そして現在、この歴史をベースに活動している「Stonewall Inn Gives Back Initiative」という支援団体と、ペプシがタッグを結成。LGBTQ+の人々が安心して、選択家族と出会える社会にしたいという想いが込められているんだとか。
さらに、公開されたショートフィルム『Coming Home』では、LGBTQ+のナイトライフに焦点をあて、そこで互いに出会い、新しい家族としてともに受け入れ合うストーリーが描かれている。
じつは、こういった選択家族は虐待サバイバーなど、様々な環境において出身家族内での生活が困難な者同士が、お互いに助け合って構成していく例もあるんだとか。
自らが「見出す家族」──。選択家族の名前にはこういった想いが込められているようにも思える。
従来の「核家族」の立ち位置が変化し始めているのかもしれない。これからの「家族」とは? そして帰るべき「家(home)」とは何なのか。今一度考えたいトピックではないだろうか。