天の川の中心にある「ブラックホール」初めて撮影に成功。吸い込まれないように注意!
まさに、"吸い込まれる"ように見入ってしまう……。
そんなブラックホールの撮影に、国際研究チームの「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」は成功した。
©EHT Collaboration
今回撮影されたのは天の川の中心にある巨大なブラックホールで、「いて座A*(エースター)」と呼ばれるもの。地球からおよそ2万7000光年離れたところにある。
じつはこのブラックホール、撮影するのは非常に難しい。というのも、周囲のガスが光速に近いスピードで動いているため、なかなか鮮明に写らないからだ——。
今回の撮影にあたり、研究チームは世界各地にある8つの電波望遠鏡を結んで地球サイズの仮想望遠鏡を構成し、何時間もかけてデータを集めたそうだ。
そして、300人以上もの研究者が協力し、ついに画像化に成功。この天体が、光すら脱出できないブラックホールであるという確かな証拠となった。
EHTによると、今回の成功で過去に撮影された「M87」というブラックホールとの比較ができるようになったとのこと。
©EHT Collaboration
宇宙や天文学における、新たな発見につながるかもしれない——。
Top image: © EHT Collaboration