ブラックホールが「星を破壊して飲み込む瞬間」をNASAが公開(動画あり)
2015年10月21日にNASAがYouTubeにアップした映像は、3機のX線観測衛星「チャンドラ」「スウィフト」「XMM-ニュートン
地球から2億9千万光年離れた宇宙でどんなことが起きたのか、迫力の映像は必見。星が吸い込まれ、跡形もなく消えていく。
星が吸い込まれる瞬間
![ブラックホール](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/4621/40a97730843d580019e961ad01237456e3214da4.jpg)
右上に星が見える。その左下にはブラックホールがあり、その引力によって星がバラバラに粉砕され、吸い込まれていく。
![ブラックホール](https://d2ygv0wrq5q6bx.cloudfront.net/uploads/image/files/4630/db96ce1bc4d1b308c33652365bce5c49e486d5b7.gif)
![ブラックホール](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/4623/f665a15454996ccc8067d888076b27fed6ee8f3e.jpg)
星が重力で引き裂かれていく中で数百万度の高熱を発しており、強いX線が観測された。もちろん光はブラックホールへの中へと消えてしまうが、興味深いのはここからだ。
星を飲み込んだ後に何かを吐き出している?
![ブラックホール](https://d2ygv0wrq5q6bx.cloudfront.net/uploads/image/files/4631/08b77309d98f1e8f4af1ac868cde271997e1b1be.gif)
NASAの発表によれば、星が吸い込まれた後のブラックホール周辺にはらせん状に渦巻くガスが広がっていった。その理由は未だ不明だが、オランダの研究者Jelle Kaastra氏は周囲にあるものを吸い込むだけでなく、一部を吐き出していると話している。
吐き出されたものは引力による影響範囲外までは飛ばないが、中心部からは風が発生しており、数年は続くであろうX線フレアが観測された。
この新しい発見によって、ブラックホールの謎の解明にまた一歩近づけるかもしれない。
一連の動きは以下のYouTubeで確認できる。