最長は一回500km!?「アフリカでのUber利用状況」が色々と新しい

先日公開された「Uber」の事業レポートより、アフリカでの同サービスの利用回数が10億回を突破したことが発表された。

しかもこれは南アフリカ共和国のみでの普及ではなく、ナイジェリア、ガーナ、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、コートジボワールと利用エリアは多岐にわたる。

サハラ砂漠に隣接するエリアでも利用率が上がっていて、ドライバーとユーザーを合計すると3000万人を超えているとされる。

「10億回」という数字は走行距離に換算すれば、100億kmに相当するということで、同社にとっても大きな意味を持つものらしい。

ちなみに、1回のドライブにおける最長の移動距離はなんと492kmにも及んだそう。約500kmというと、東京からJRの営業距離にすれば、だいたい京都らへんまで行けちゃう距離。これをタクシーで行くと考えると……(笑)

レポートで公開されたその他のデータとしては、以下の通り。

・最も利用者が多い時間帯は午後2時

・最も利用者が多い曜日は金曜日

・目的地として最も多く利用されたのは、ヨハネスブルグの「O・R・タンボ国際空港」

・UberX(一般的な乗用車による個人配送サービスで、Uber内での“エコノミークラス”的なポジション)の利用が主流

・平均移動時間は24分

色々と推察ができそうだ。

類似サービスの「Bolt」とのシェア競争に悩んでいたようだが、数字が示すように順調に拡大しているみたい。

また、ケニアでは「Uber Eats」も普及し始めていて、これらのアプリは少しずつアフリカ諸国にとって経済食事を支えるものになりつつあることがうかがえる。

かつては「タクシー運転手の失業に繋がる」として議論を招いてきたUberだが、アフリカでは結果的に5万人もの新規ドライバーの雇用を創出できたとも。

都会人にとっての便利アプリのようなイメージが強かったUberは、少しずつ“小さな経済を支える柱”のような存在になっているのかもしれない。

巨大IT企業の新たな側面に期待したい。

Top image: © iStock.com/carloscastilla
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