不朽の名機「ファミコン」のローンチタイトルは、わずか3作しかなかった……
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
「ファミコン」が発売された日
家庭用ゲーム機の金字塔といえば、任天堂「ファミリーコンピューター」で間違いないでしょう。「ファミコン」の愛称で親しまれ、今日のゲームハード普及の礎となった傑作中の傑作。
今朝は、そのファミコンについてのお話です。
1983年の7月15日、ファミコンは発売されました。一大ブームを巻き起こした携帯型ゲーム機「ゲーム&ウォッチ」で得た40億円近い利益を投じて開発にあたったということからも、任天堂の肝いり事業だったことがわかります。
当時アーケードゲームで人気を博していた『ドンキーコング』を家庭でも、同じクオリティで遊べる性能を目標に開発されたというのは有名な話ですが、その『ドンキーコング』をはじめ、わずか3作というかなり絞ったタイトル数でスタートしていたのは意外ですよね。
最終的に発売当年には9作品がリリースされました。なかには、任天堂キャラクターの代表「マリオ」が活躍する『マリオブラザーズ』も(最初の作品じゃなかったんですね〜)。
こうしたヒット作が次々と登場し、またたく間に家庭へと浸透していったファミコンは、アジア諸地域を経由しアメリカ、カナダ、そしてヨーロッパへと拡大していきました。
2003年に本体出荷が終了しましたが、最終的な出荷台数は国内だけでも約1935万台、全世界では累計で約6191万台。歴代ゲームハードの累計販売数だけで見れば10位(1位はプレイステーション2で約1億5440万台)とギリギリのトップ10入りですが、のちの家庭用ゲーム機の道程を作ったことを思えば、十分すぎる数字。
そうして、社会現象を巻き起こす数々のヒット作を世に送り出してきたファミコンに、子どもから大人まで首ったけだった90年代初頭。「ゲーマー」という言葉が登場したのもこの頃。
いっぽうで上手くいかなかったときは「リセットボタン」でゲーム自体をチャラにしてしまうその機能を人生になぞらえて、「人生にリセットボタンはない」だとか、「ゲーム世代のリセット感覚」なんてお説教文句まで登場したり。オートセーブ当たり前の現代から思うと、これはこれでオモシロいですよね。
さて、お待たせしました。
『ドンキーコング』のほか、ローンチタイトルとして登場したほか2作がこちら。
『ドンキーコングJR.』
『ポパイ』
どんなゲーム内容だったかは、ファミコン世代のみなさんに聞いてみてくださーい。