Z世代よ!「メタバース」を振り返ろう
どうも、西山菅平です。
TABI LABOの人気コーナー「World Topics」には、本編ではお伝えしきれなかった情報がまだまだあるんです。
というわけで……
「このあいだご紹介した、アノ記事なんですけどね」
超サマリー
Meta社に続いて、米Microsoft社も「メタバース事業」への参入を発表。「Mesh for Microsoft Teams」というコラボレーションプラットフォームを仮想現実世界に実装した。詳しくはコチラ。
"メタバース" Z世代には
馴染みがあると思うんです...!
この記事、近頃注目を集めている「メタバース」について、Microsoft社の参入発表と合わせて、簡単な説明とともに書かせて頂いたんですが、過去にあったメタバースに繋がるゲームを調べていると、懐かしい思い出がたくさん甦ってきました。
今回は、私の体験を基にして、"時代を先取りし過ぎていたメタバースサービス”について、少しだけ振り返ってみようと思います。
ただ歩くだけで、楽しかった。
「PlayStation Home」
初めて「PlayStation 3」を手にしたのは、中学生1年生。
それまで任天堂の世界にいた私は、これが大人の世界なのか……!と洗礼を受けることになりました。
とは言っても、なかなか高価なPS3のソフトは子どものお小遣いでたくさん買える訳ではなく……。そこで、PS3の機能として提供されていた仮想空間サービス「PlayStation Home」に興味がいったのは自然の流れでした。
今考えても、何がそんなに面白かったのか分かりませんが、とにかく人を惹きつける魅力的なサービスだったと思います。
サービス内には、様々な人気ゲームの世界観にちなんだ空間が用意されているのですが、どれも作り込みが細かく、小ネタも用意されているので、とにかく最初はマップを隈なく散策していた思い出。
好きだったのは、「グランゼーラ」というゲーム会社が手掛けた「ネオンがしみる繁華街」という空間。ノスタルジックな雰囲気がとても好きで、夜には多くの人が集まっていました。
そういえば、人気ゲーム『SIREN』をテーマにしたラウンジフロアには、いつ行っても踊っている人(ある人の情報によるとメンテナンス終了直後からいたらしいです)がいるという伝説もありました(笑)
ちなみに「PlayStation Home」は、2015年3月31日にサービスが終了になりました。
人が集まると、文化が生まれる。
「アメーバピグ」
『PS Home』から数年後、恐らく多くのZ世代に馴染み深いであろう「アメーバピグ」がブームになります。
学校でもすごく流行して、私もいつしか、友だちと別れて家に帰っては、ピグで合流するというような毎日を過ごしていました……。
「メタバース」は、多人数が参加可能な仮想空間サービスの総称なので、そこには常にアバターの存在があります。
「アメーバピグ」は、シンプルなキャラクターを作成して、たくさんの服の中から着せ替えができたうえ、自分の部屋まで持つことができたので、その世界にのめり込むのは、難しいことではありませんでした。
前述の「PS Home」とは異なって、このサービスには、カジノや釣り、他にもたくさんのエンタメが用意されていました。いろんな人や需要に向けた空間が用意されており、とにかくいろんな文化やルールが生まれていた思い出があります。
また同サービスは「Adobe Flash」を利用して動かすことができたため、高いスペックの端末が必要なく、多くのユーザーが手軽に始めることができました。
「メタバース」が最近になってホットキーワードとなったのは、VRやNFTなどの技術が発展したことや、パソコンやスマートフォンの性能が大幅に向上したことも良く挙げられています。
つまり、ようやく多くのユーザーがより高度で複雑な仮想世界にアクセスできる準備ができたということかもしれません。
こちらは、2019年12月2日にPC版・モバイル版のサービスを終了し、現在はスマートフォン版のみ運営されています。
そして、すべてが集結。
「フォートナイト」
米Epic Gamesが運営する『フォートナイト』は、人気ゲームであることを超えて、メタバース業界でも常に注目を集めているサービス。
じつは私はもうゲームの世界を離れていて、本作はプレイしていないのですが、先日話題になったトラヴィス・スコットのゲーム内ライブでは、新しい未来を予感させるものを確かに感じました。
その同時接続プレイヤー数は1230万人を超えており、東京都の全人口に匹敵するほどの巨大プラットフォーム。
最初はサバイバルゲームから始まった『フォートナイト』ですが、既にメタバース構築に移行しており、前述のサービス同様、用意されたさまざまな島では、多くのユーザーが友人と目的なく集まっているといいます。
またクリエイティブモードでは、自分たちでオリジナルの世界やゲームも作成することができて、ゲームの中にゲームがあるというから驚き。私が生まれるのがもう少し遅ければ、完全にこの世界の住人になっていたでしょう……(笑)
何はともあれ、昨今の「メタバース」ブームについて、過去に消えていったサービスからも学ぶべきことが多いはずです。
私の視点から1つ言えるのは、人が集まらなければ廃れてしまうということ。人が集まれば、面白い文化が創られて、より濃厚で深い世界がつくられるのですが、興味の移り変わりが激しいのも人の常ですからね。
果たして、『フォートナイト』含め、今後のメタバース業界はどうなるのでしょうか。どのような世界が待っているのか、個人的にとても楽しみです。