家電を拾ってお金をゲット!?大胆すぎるリサイクルキャンペーン
ロンドン、リーズ、マンチェスターの市街地に特大の看板が設置された。これ、英家電量販店「Currys」のとあるキャンペーンで、看板には「CASH FOR TRASH」のスローガン。
いったい、何をしようというのだろう?
© currys / Instagram
画像をよーくみてみれば、何やら板面にデコボコがあるのがわかるはず。
看板に貼り付けられているのは、古い、壊れた、あるいは使用していないなどといった理由で、いまにも処分されそうな家電たち。
これらの中古家電、通行人が手に取り、店舗に持ち込んで買取してもらうことで、そのお金(最低でも5ポンド)を手に入れることができるんだそう。
なんとも太っ腹なキャンペーンの真意は、もちろんリサイクルの重要性を訴求するもの。
物価上昇が続くいま、購買意欲がなかなかわかない消費者にとって、ハイエンドなハイテク機器の広告ばかりが目に留まるとは限らない。むしろ効果は低いはず。
「Currys」はそこを逆手にとり、環境保護を目的とした取り組みに重きを置くことで、自ら英国最大の家電リサイクル業者であることを主張している。
こうした活動を通して毎年6万5000トンの家電がリサイクルされ、2007年以来すでに80万トンもの家電を不要に埋め立てられる前に救出しているそうだ。
自分には不要でも、まだ使えるかもしれない──。
中古家電の現金化を促すアナログ的な手法だが、ハイテク技術を使ったデジタルサイネージ以上にインパクトを与えたに違いない。
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