ファーウェイ、1日差でアップルを破り「世界初」の座を獲得

先日、中国の通信機器大手メーカー「ファーウェイ」より、ハイエンドスマホ「Mate」シリーズの最新モデルが発表された。

新モデル「Mate 50」の目玉になっているのは、世界初となる「衛星通信によるテキスト送受信」が行えるという機能だ。

これは、中国が独自に開発した衛星測位システム「北斗」を利用することで、災害時や山間部など、キャリア電波の届かない場所からでもテキスト位置情報伝送が行えるというもの。

これまでにも衛星通信を利用した電話機能は存在していたが、テキストを送れるようになるのはこれが初めて。

ちなみに、「Mate 50」発表のわずか1日後には、「アップル」が「iPhone 14」に同様の機能を搭載することを発表……つまり、この“1日の差”によってファーウェイはアップルに勝利し「世界初の座」を獲得したというわけだ。

なお、米国による対中制裁の影響で、「Mate 50」は5G通信には非対応。こうした状況で中国のオリジナルである「北斗」を利用した新機能を搭載することは、大きな意味があるのかもしれない。

革新的な技術であるものの、「iPhone 14」は現時点では北米地域のみでの展開となっていて、日本を含む他地域では利用できないようだ。

一方、北斗を使った通信に対応するスマホは既に日本でも販売されているため、こちらは日本でも利用できるはず。もっとも、「中国(しかも国営)の衛星通信」と聞くと、色々と不安を覚える人も多いかと思うが。

どちらが先に「衛星の覇権」を握るのか、通信をめぐる米中の戦いの行く末に注目しておこう。

Top image: © HUAWEI
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。