AIが「事故確率の高い道路」を知らせてくれる便利マップ誕生
もっとも多い時期には年間約100万件近くあった交通事故件数は年々減ってゆき、令和2年には30万件ほどまで少なくなっている。
しかし、「まだ」30万件という印象もある。
そんな、わかっていても起こってしまう交通事故を減らそうと、あの「ナビタイム」から「交通事故AI予測マップ」というサービスの提供が開始された。
これは、その名のとおり過去の走行データと事故件数をAIが分析し、事故リスクが高い地点や道路を地図上で確認できるサービスで、貸切バス対応の行程表作成Webサービス『行程表クラウド』内にて提供されている。
©株式会社ナビタイムジャパン
青「低」、紫「中」、黒「高」の3段階で危険レベルを表し、その地点が危険だと予測される理由や安全運転のポイントが表記される。
こうした事前情報があれば、バスドライバー同士が行程表作成時に危険ルートを共有・把握したり、場合によってはそれを避けたルートにする判断も可能だ。
さらに、同時提供されている「事故地点マップ」には警視庁のデータをもとに、大型〜普通車両が関係する事故を車両種別ごとにアイコン表示。
タップすると路面状況、信号の有無、事故内容、車両の破損程度、発生日時、当時の天候などの詳細情報を見ることができる。
現時点での対応範囲は東京都と神奈川県のみだが、最終的にはそのエリアを全国に広げていく予定だ。
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