話題の「ウェス・アンダーソンすぎる」写真展、ついに日本上陸

昨年に韓国で大ヒットした、「AWA展」をご存知だろうか。

AWAとは、「Accidentally Wes Anderson」の略。意訳するなら「ウェス・アンダーソンみたいな」といったことか。

蛇足ではあるが、ウェス・アンダーソンは『グランド・ブダペスト・ホテル』や『犬ヶ島』などのヒット作を手がけた映画監督。

おしゃれで独特の世界観を得意とする氏に倣って、映画に登場しそうな風景=“ウェス・アンダーソンっぽい”写真をInstagramで投稿し、ハッシュタク「#AWA」が誕生。すでに170万以上のフォロワーを誇る人気コミュニティとなっている。

© fotoopaca/Instagram

そして、このコミュニティに投稿されている写真を集めて展示したのが、先のAWA展。2022年に韓国で動員数25万人を超える大ヒットとなった本展が今年、日本に初上陸する。

寺田倉庫で開催される「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」は、インスタ上に投稿されたAWA写真の中から300点余りを紹介し、旅に関する10のキーワードの下、それぞれのストーリーと共に紹介する企画展。

ポップなパステルカラー、シンメトリーを意識した構図など、限りなくウェス・アンダーソンっぽい写真の数々が、来場者に世界の秘境への旅を疑似体験させるという。

© @ AWA @ GROUNDSEESAW

その完成度はかなりのものらしく、公式ブックにはなんと監督本人からのコメントが掲載されている。

長文だが、ご紹介しよう。

 

「ここに紹介された写真は、僕が出会ったこともない人々が(わずかな例外をのぞいて)僕が見たこともない場所や物を撮ったものだが――実際僕が撮りそうな写真だ。偶然に僕であるとはどういうことか、よく理解できた。どうもありがとう。じゃあ意図的に僕であるとは、どういう意味なのだろうか。きっと僕自身のことを指すのだろうが、いまだによくわからない。けれどそれは大したことじゃない。ほかにはない魅力的な風景を発見し、共有してくれたことに、心からの祝福と大きな感謝を伝えたい」

 

若干皮肉が混じっているようにも見えるが、とにかく、本人も納得する“それっぽさ”であるようだ。

しばらく海外旅行も遠ざかっていたことだし、個性的な写真展を通して、世界の秘境を巡る旅を体験してみるのもいいかも。

© 株式会社産業経済新聞社

ウェス・アンダーソンすぎる風景展 あなたのまわりは旅のヒントにあふれている

【会期】2023年4月5日(水)~5月26日(金) ※休館日なし
【会場】寺田倉庫G1ビル(東京都品川区東品川2-6-4)
【公式サイト】https://www.awa2023.jp/

Top image: © Malley’s Chocolates
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