【研究結果】失恋時の「やけ食い」は効果的

大好きだったあの人から別れを告げられ、心にぽっかり大きな穴が……なんて経験、一度はあるはずだ。悲しすぎて食欲が湧かない人がいる一方で、アイスクリームやピザ、ケーキなど糖分の多い加工食品で心の穴を埋めようとする人もいる。そんな、いわゆる「やけ喰い」派に朗報!

ミシガン大学の「FAST(Food Addiction Science and Treatment)ラボ」の研究によると、失恋時に“やけ喰い”する食べ物次第では、その辛さを軽減できることがわかった。

以下、やけ喰いに適した食べ物リストをチェック!

アーティチョーク

 

細菌などの有益な微生物の活動を誘発する化合物を多く含み、睡眠を改善したり、ストレスを緩和する効果があるんだとか。さらに、1日あたり600mgのアーティチョークを摂取することで、うつ病の治療に効果があると証明されている。

スープ

 

スープの摂取は人間関係に対するポジティブな心理や孤独感の軽減に関連性がある。特に野菜や健康的なタンパク質で作られた自家製スープは孤独感が軽減すると化学的に証明されている。

カカオ70%以上のダークチョコレート

 

ダークチョコレートには抗酸化物質やフラバノールなど不安解消に役立つ栄養が含まれており、代謝や腸内細菌の活性に良い影響を与える。

生のフルーツや野菜

 

フルーツや果物はビタミン、ミネラル、食物繊維、高濃度のポリフェノールを多く含み、精神的な健康状態を保つ。ただし調理や加工はその効果を弱めるため、生で食べるのがポイント。

 

(ほうれん草、レタス、きゅうり、バナナ、りんご、キウイフルーツ、グレープフルーツ、柑橘類、生ベリー、にんじんなど)

発酵食品・飲料

 

発酵食品の摂取は人間の何兆個もの腸内細菌をサポートし、気分や行動の調節に大きな役割を果たす。

 

(ザワークラウト、ケフィア、ヨーグルト、キムチなど)

オメガ3、B6、トリプトファンを多く含む食品

 

気分、睡眠、食欲、幸福感をつかさどるセロトニンというホルモンを増加させる。逆に不足すると、うつ病や不安症などの気分障害になる可能性もある。

 

(脂っこい魚、牛乳、ナッツ、卵、プルーン、バナナ、サーモン、ひよこ豆、亜麻仁、魚油、クルミなど)

現在、アメリカには失恋用の食べ物として、「キャンベル・スープ・カンパニー」の失恋を癒すスープセット「Pacific Foods Broken Hearts Soup-port Kit」や、手作りダークチョコレートのブランドの「Fx Chocolate」の「失恋を乗り越える5種類のダークチョコレートブレンド」など、なんともアメリカらしい商品が販売されている。

しかし何よりも重要なことは、これらを「意図的に食べる」こと。失恋などの悲嘆のプロセスにおいて意図的に食べ物を準備し味わうことはマインドフルで治療的なものにしてくれるのだそう。

この世の終わりのように感じる失恋は誰にでも起こりうること。適切なやけ喰いで少しでも多くの人が癒されますように……

Top image: © iStock.com/miodrag ignjatovic
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