緑色の光は「痛み」を緩和させる効果あり【研究結果】

医学雑誌『Science Translational Medicine』に掲載された論文によれば、マウスを対象にした実験で、緑色の光が痛みを緩和させる効果があると分かったそうだ。

研究者たちはこの発見により、今まで以上に安全で簡単な鎮痛方法を見つけることができたかもしれないと述べている。

まず、研究者たちは関節炎を患うマウスの視野全体を緑色の光で照らし、その様子を観察。マウスは痛みを感じている時にとる仕草の回数が減ったという。

そして、様々な実験を重ねて、最終的には緑色の光がオピオイド受容体を活性化させていることを突き止めたそう。ここから導き出せるのは、緑色の光がオピオイド鎮痛薬と同じような働きで痛みを和らげているということだ。

ただし、これはマウスを対象にした時の話。まだ人間にも同じ効果があるのかどうかは分かっていない。

とはいえ、現在、オピオイドの過剰摂取が社会問題となっているため、今回の発見はその解決策のひとつになり得るのかもしれない。

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