ジャンクな情報ばかりを摂取して​ ビジネスパーソンとして成長できるだろうか?

政治も経済も、当然わたしたちを取り巻くビジネスも「動く年」。2023年度に向けて、この記事では情報取得のバランスについて取り上げたい。

氾濫する情報をどうバランスよく収集するか?

緒方憲太郎さんに語ってもらった。

緒方憲太郎

1980年生まれ。Voicy代表。大阪大学基礎工学部卒業後、同大学経済学部を卒業。公認会計士の経験を積んだ後、世界一周の旅へ。その後アメリカで会計事務所Ernst&Youngに就職。帰国後、ベンチャー企業の支援家を経て、2016年に株式会社Voicyを創業。Voicyは2022年時点で、会員登録者数165万人を超える音声プラットフォームとなっている。近著に『新時代の話す力』。

どんな情報を、どうやって収集するか?
考え直す時期にきている

もとより情報っていろいろな目的がありますよね。エンタメのように気分を高揚させるもの、自分の行動をより良くするためのもの、人との共通点を作るためのもの。そして、今は時代の動くスピードがものすごく早くなっているので、次の時代に何がくるのか?までを探さなくちゃいけない。

一方で、人がその情報に対してどう思っているんだろうか?という観点も出てきました。ヤフーやYouTubeのコメント欄やTwitterあたりがそうです。今話題のものは何かとか、周囲においていかれないようにとか、もしくは炎上しないようにしなきゃといったリスク回避のために情報収集している人もいるでしょう。

さらに言えば、情報収集の方法にも注目です。今までは情報って「何を収集するか?」ということが大事でしたが、今、時代は「どうやって収集するか?」という点でも選択肢がたくさんあります。

情報収集って目か耳からしかできないんですよ。例えば、僕が運営している音声プラットフォームVoicyは、聴くコンテンツを提供しています。耳からの情報収集は、何かをしながら生活の時間を犠牲しないで情報収集ができるメリットがあります。また、生の声を届けているので、その情報を発している人の声の震えとか、そういった温度みたいなものまで受け取ることができます。

一方で読むコンテンツは、好きにスキップできる、自分のほしい情報を集めやすいというメリットがあります。また、しっかりと深く読み込むことで、教科書的な使い方にも適しています。

どちらがいいか、というよりも、選択の問題ですね。

このように、いろんな角度から、情報を取り巻く環境が変化してきています。

どんな情報を、どうやって収集するのか?

僕たちはあらためて考え直す時期にきているんじゃないでしょうか。

情報にアクセスする上で
これからめちゃくちゃ大切なこと!

さて、ビジネスパーソンとしてこれから情報にアクセスする上で、めちゃくちゃ大切なことがあります。

バランスです。

みなさん、子どもの頃「いい栄養を摂らないといい大人にならないよ」みたいなことを言われてきたと思うんです。ビジネスパーソンも同じ。良い情報を摂取しないと、いいビジネスパーソンになれません。ジャンクフードのようなゴシップや刺激的な情報ばかりを摂取していてもダメ。つい食べちゃうんですけどね(笑)。それでも、鶏むね肉も食べたほうがいいし、ブロッコリーだって食べたほうがいい。

困ったことに、食事は偏りがあると、胃がムカムカしてくるから歯止めが効くんですけど、脳はしっかり自己管理しないと満足できず、無意識のうちにジャンクな情報に偏ってしまいます。また、最適なバランスは、人それぞれでもあります。

だからこそ、自分に必要な栄養バランスを考えて、情報を摂取していくこと。刺激的な情報だけでカロリーを満たすのではなく、たまにはSNSをログアウトしてフラットな情報を見てみたり、尊敬する人が何を考えているのかチェックしてみること。ニュースは日経電子版で、人の話を聴きたい時はVoicyで(笑)といったふうに、SNSのアルゴリズムに頼るのではなく、信頼できるメディアを使って、自分で栄養バランスを整えてみてほしいですね。

緒方さんの言うように、今の時代は情報収集に意識的にならないと“ジャンクな情報”ばかりを摂取してしまう。偏りがなくフラットに経済ニュースをチェックすることができる日経電子版は、間違いなくヘルシーな情報源だ。

 

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